【dot the period】もう新曲は全部使
い切りました!(笑)
L→R 森山翔平(Vo&Gu)、松下愛理(Ba&Cho)、竹本真格(Dr&Cho)
日本語で綴る歌、さらにスピード感とキャッチーさが特徴の3ピースメロディックロックバンドdot the period。新曲メインで挑んだ初の全国流通盤アルバム『春があるということ』について竹本真格(Dr&Cho)に語ってもらった。
取材:高良美咲
まず、dot the periodの結成のいきさつを教えてください。
もとは4人組で、現ヴォーカルの絵夢(森山翔平)はリードギターでした。前ヴォーカルが脱退したタイミングで絵夢が“俺が歌うわ”ってことで、2011年5月1日にスリーピースのdot the periodが誕生しました!
現在までの間で、音楽的にはどのような変化がありましたか?
最初は歌モノ、ギターロックな感じだったんですけど、高校生の頃に僕と絵夢がメロコアバンドをやってたのもあってか、ライヴ中の曲とのテンションが違いすぎて。どんどんもとのメロディック系に寄せていきました。途中で加入したベースのたまご(松下愛理)は、どんどん曲は速くなるし、歌も歌うことになるし、ビックリしたと思います(笑)。
12月10日にリリースされたアルバム『春があるということ』は、初の全国流通盤ですが、どのようなコンセプトのもと制作に取り掛かったのでしょうか?
曲自体はずっと作ってたので、レコーディングが決まって、今年の1月から本格的にアレンジしていきました。新曲で勝負したいと思ってたので、今までのライヴで培ったものを取り入れた新曲メインになってます。もう新曲は全部使い切りました!(笑) 他に選択肢はなく、アルバムのためにというのもあまり考えてません。曲の展開はライヴをイメージして、詞は共感を得ることは考えずに、聴く人それぞれの解釈ができるような詞になればいいなって思ってました。
幕開けを飾る1曲目の「Lilly」は疾走感のあるサウンド、絶妙なコーラスワークが印象的でした。
もう最初からこのイメージでした。なので、アレンジもすぐ完成しました(笑)。
dot the periodは2~3分台の曲が多く、そのスピード感にハマって繰り返して聴きたくなるのですが、制作の時に意識していることは?
意識しているのはコーラスワークです。3人が必死になって歌うっていうのも意識してます。曲も長すぎるとライヴでテンションがダレちゃうので、基本短めです。長くなる時はメロディーをいっぱい増やして、飽きない展開にしたいなって思ってます。
中でも「love song」は39秒という最短の曲ですね。
“愛を伝えるのに時間はいらん!”という粋な気持ちから、バラードっぽい曲名で最短です。「love song」は個人的にもバンド的にもお気に入りです。
森山さんと松下さんとのツインヴォーカルも印象的でしたが、制作時にはどんなことを意識しているのでしょうか?
ツインヴォーカルになる曲では、それぞれにメロディーがあることと、主旋律の切り替わるタイミングにこだわってます。
「wedding dress」は2013年9月にリリースされたミニアルバム『君は光』(会場&IMC限定販売)にも収録されていますが、新曲メインの今作に収録しようと思った理由は?
この曲はほんとに自分たちにとって思い入れがあって、いろんなきっかけになった曲なんです。方向性や、出会いに関しても、この曲の存在はデカかったです。初の全国流通盤で、もっとたくさんの人にこの曲を聴いてほしいって思ってます。
アルバムに先行して8月6日にシングルでリリースした「夜明け」は、ライヴなどでの反響はどうですか?
やっぱりアルバムへの期待が大きくなってるっぽいです。ライヴでの反響もめちゃ良くて、みんなが歌ってる景色がすごく気持ち良いです。感謝!
全体を通して、“思い出”“忘れない”など記憶を描いた歌詞も多いと思いました。日本語ロックである理由や、歌詞を書く際のこだわりは?
日本語詞の理由としては、まず英語が書けないです!(笑) それと、日本語の“捉えようによっては”みたいなところが好きです。こだわりとしては、“そういう意味やったんや!?”的なのを詞の中に潜ませることです。実体験を詞にすることが多いですけど、頭の中の物語を書いたりもしてます。詞がつながってる曲もあるので、発見できた方は、楽しい? 感動? …分かんないですけど、興味あればぜひ!(笑)
コーラスを初め、ライヴでの光景が想像できる楽曲が収録された一枚ですね。本作の中でも思い入れのある楽曲はどれになりますか?
ライヴをイメージしてるので、みんなで歌えたり、体揺らせたり。自分的にはドラマチックなアルバムだと思ってます。もちろん全曲に思い入れはあるんですけど、新曲の中だと「come back to my home」です。実体験を題材にした物語で、実体験の自分の気持ちと架空の気持ちが入り混ざった切ない曲です。メロディーの多さとドラマチックな曲の展開もすごい気に入ってます。
“春があるということ”というタイトルに込められた思いも気になります。
寒いのが苦手で。でも、春があるってのを知ってるから乗り越えられるし、待てる。自分にとって“何か”があるからこれができる…みたいなのがたくさんあって、手にした方にとってこのアルバムが、dot the periodが、その一部になれればなって思ってます。
制作の上で、改めて何か発見できたことはありましたか?
たくさんの方々に協力していただいていることを改めて思い知りました。関わってくれたみんなにほんとに感謝してます。あと、やっぱ、たまごちゃんベースうまっ! 絵夢、歌うまっ! 俺ドラム下手っ!って思いました。
今作を引っ提げて、30本のツアーを予定していますが、意気込みなどあればお願いします。
ライヴでのパンチ力には自信あります! ライヴで返します!! ライヴハウスで待ってます!!
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