【家入レオ】支えてくれたみんなが喜
んでくれるなら
そのときどきのリアルな姿と覚醒し解放されていく心が、5年間の重みと一緒に響いてくるパッケージ。そして、春に向けて彼女は言うーー“ベストアルバムを聴いて、日本武道館にいらしてください!”と。さぁ、祝祭へ!
取材:竹内美保
ひとつの節目でもあり、続いていく道の中で新たなステージへと向かうきっかけにもなる5周年ですが、今、感じていらっしゃることは?
感謝の気持ちですね。いろんな人に支えてもらっての5年間だったなというのと、これから10周年に向かっていく中で“自由ってこういうことなんだな”ってすごく思ってます。
その“自由ってこういうことなんだな”というのは?
5周年からの10周年、ここからの5年間は今まで走ってきた5年間以上に自分の人生を考える時期だと思うし、もっといろんなことがあるんだろうなって考えるとドキドキとワクワクがすごく感じられるんです。ちょっと身構えたりもしますが(笑)。でも、この5年間にあったこと以上のことがこれからあるというのが、スタートの地点で分かっているっていうのは面白いなって。
しかも、経験値がありますから。それを武器にして次に何を選ぶのか、どこに行くのか…選択肢も広がるから、そういう意味でどんどん自由になっていくのかもしれないですね。
ですね。勢いでやってこれた部分がこれからはそうはいかなくなるので、積み重ねはもちろん大事だし、自分の力をもっと付けなくちゃいけないなと思ってます。まず自分の表現力をもっと磨いて、“ここ”って決めずにいろんなことにどんどんチャレンジしていきたいですね。
やっぱり2016年、この1年で覚醒したのは大きかったような。
ほんとに! この1年で開拓したものってすごく大きくて。2017年にはビリビリといろんなものを感じていますし、そういう空気感が私の周りにもありますね。それがうまくいろんなものに乗っていくといいなと思います。迷いもなくなりましたし。
というのは?
メジャーのど真ん中にいながら一生懸命インディーズ系に寄ろうとしていたところがあったから(笑)。だけど、今は“私、J-POPのど真ん中でやってます”って…そう言い切れる自信が付いたんですよね。何をやっても自分は自分だからってはっきり言えるようになりました。
どんな音楽も家入レオがやれば家入レオの音楽になると。
すごくありますね、それは。
気持ち的にも、時期的にも、このタイミングでのベストアルバムのリリースは必然だったのかもしれないですね。
そうですね。最初は1回リリースした作品をもう1回集めて1枚にするっていうことにちょっと抵抗もあったんです。でも、5年間支えてくれたみんなが喜んでくれるならと思って。“信じない”って歌っていた私が、“側にいるよ、信じてね”って言っている…そういう私になれたのは、私を支えてくれてきた全ての人たちのおかげだし。だから、今回、私が13歳の時に初めて作った「I promise you」という曲も収録したんです。自分的には当時の日記を公開しているみたいな感じで、もう恥ずかしいを通り越して死にたいくらいの気持ちなんですけど(笑)。でも、この曲の存在を知っているファンの人たちから“聴きたい”という声が以前からあったので。自分よりも周りのみんなが喜んでくれることをしようっていうスタンスに変わってきましたね、最近特に。
やっぱり出会いの曲である「サブリナ」以前の本当の原点に触れてみたいという気持ちはありますよね、ファンなら。
でしょうね。アコギ1本で弾き語ったんですけど、“これを歌っている時のレオちゃんってすごくちっちゃく見えたよ。本当に13歳の女の子が歌っているようだった”ってスタッフさんに言われました。その当時のヒリヒリした気持ちが直に出ている曲なので、いろんなことを思い出しましたね。
13歳の孤独の深さがすごく表れていました。でも、歌にできたことで昇華できたのでは?
整理できたという感じですね。モヤモヤとした感情って保存場所がすごく大きいじゃないですか。でも、ラベルを貼って小さい箱に入れると収納スペースがちょっとですむというか。何か安心しましたよね。ちゃんと名前が付けられる感情で良かった、じゃないですけど。
この曲が入ったことで、最新の楽曲の「それぞれの明日へ」と対比ができるし、相乗効果があるのも面白いなって。
そうですね。これは私なりの応援歌なんですけど。人ってどこかで神様や仲間が見ていてくれているって信じているから頑張れるんだと思うんですね。でも、タイミングが悪くて、ひとりで頑張っていることが誰にも知られないことがあるかもしれない。そういう人がこの曲を聴いて、“あっ、家入レオは分かってくれているんだ”って思って、ちょっとでも支えになったらいいなと思って作りました。それと、勝負の結果が良くなかったとしてもそこで終わるわけじゃなくて、その先にもっと大きいステージが待っているということも伝えたくて。
この「僕たちの未来」の“Special Version”はシックな感じで。
ハープとか入っていて、しっとりしたアレンジになっています。これはツアーが終わって2日後にレコーディングしたので、ツアーを回ったことでの厚みがすごく歌に出ていると思います。
そして、4月には5周年記念でついに日本武道館のステージに立つことが決定しました!
すごく冷静に言うと、私がステージに立つものじゃないですか。でも、国際フォーラム(2016年12月10日)のライヴで発表した時、ファンの人たちが涙を流して喜んでくれたんですよ。それってすごいことだなと思って。
彼ら彼女たちにとっても“僕の私の日本武道館”なんでしょうね、きっと。だから、5年間一緒に歩んできた人たちの想いが日本武道館で大爆発すると思います。
うわー、楽しみ! どんな感じになるんだろう? “やっぱり家入レオだよね”って言ってもらえる歌を聴かせられる自信はありますし、何よりも“ありがとう”って言いたいですね、日本武道館のステージでは。
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