【阿部芙蓉美】
取材:ジャガー
ちょっとした企画ものとして遊び心がある
ストリングスの柔らかなイントロから“遊びに行きましょう”と、優しくささやきかける歌声。そこから、束の間の夢世界を覗く冒険が始まる…シンプルな作りながらも、想像力をかき立たせワクワク、ドキドキさせる希望に満ちた1曲目「trip -うちへかえろ-」は、2ndシングル「青春と路地」のカップリング曲ですよね。ちょっと今までとは違う作品の見せ方ですが、どういう経緯でこの流れになったのですか?
『journey』『moon river』などのタイアップ曲のリリースタイミングについて考えていた時に、『trip -うちへかえろ-』が今秋日本で公開の映画『ベティの小さな秘密』のイメージソングに採用されることが決定したので、“ちょっとした企画ものとしてリリースしよう”かなと。
なるほど。それにしても、4曲ともに味があるというか。中でも「journey」と「moon river」は、英詞ということでより歌声の響きが際立っているように思います。その美しい響きに引き込まれると同時に、今までと少し違ったテイストの阿部芙蓉美を見ることができて、すごく新鮮でした。
日本語よりも、英語の方が言葉を発音する際の音が豊富なので、より心地良く楽曲の世界観やメロディーに寄り添うことができたかなと思っています。
また、4曲目「みんなのブルーズ」は、1stアルバム『ブルーズ』の期間限定生産盤に付いていたDVDのBGMとして使用されていた楽曲なのですが、もともと歌を付けようとは考えていたのですか?
この曲に関しては、最初のBGM制作段階で“歌詞を付けても面白いかもね”と、ブツブツ言いながら仕上げていったので…まぁ、ごく自然な流れでこういう形になりました。
あと、阿部さんの作る楽曲はタイトルが特徴的というか、インパクトがあって面白いですよね。聴き込めば、的を得たタイトルであることが分かるのですが、初めは“ん? どういう曲なんだろう?”って、まずタイトルからして心をくすぶってきて、思わず聴きたくなりました。このバラエティに富んだ4曲を収録した今作「ワン ナイト トリップ EP」に込めた思いとは、どういったものなのでしょうか?
それぞれの曲に小旅行となり得る要素があったら素敵だなと思っています。聴き手のみなさんが実際に出かける小旅行だったり、空想の小旅行だったりにこの4曲を持って送り出すイメージで。
“小旅行”っていうのが魅力的ですね。ひとりでゆったりとした時間を過ごすっていう、ある意味一番の贅沢をしているんじゃないかって思います。今作もまさに豪勢なラインナップだし(笑)。完成した今、どういった作品を生み出すことができたと言えますか?
私の中では秋限定生産盤ということで、企画色の強い遊び心のある作品になりました。
アーティスト
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