【PhilHarmoUniQue】
取材:高木智史
聴いてくれた人に愛される曲にしたかった
2002年、名古屋で結成された前身バンド自由人。その発起人である五郎川陸快(Vo&Gu)はPhilHarmoUniQueへの改名の際、それまでの音楽性、クオリティ、スタンス、生活…全てのことを変えるために改名したと過去を振り返り語った。
自由人の時は、ちゃんと音楽とも自分とも向き合っていなかった気がしますね。若かったというのもあって、わりと衝動的な勢いにまかせていた。PhilHarmoUniQueになって初めてちゃんと音楽とも、自分とも向き合いましたね。
さらにひとつひとつの楽曲と向き合い、その中で楽曲としての一番核としていることはメロディーと歌詞だと言う。今作のシングル「優しい響き/輝ける場所」はまさにそのメロディーと歌詞を大切にした想いが感じられるような温かくエバーグリーンな世界観を見せている。
まずバンドとして初のシングルリリースなのでシングルとしての風格を持ち、曲のフック、歌詞の良さ、そして聴いた時に胸に届く、何かを感じるシングルにしたかった。皆に愛される曲にしたかったんです。これは自分の中で作ったシングルの掟です(笑)。『優しい響き』に関してはPhilHarmoUniQueのスタンダードというものを念頭に、最初は季節に合った優しい曲がいいなぁと思っていました。作曲については聴き手が想像して景色が広がるように、そして背中を押されるというか、パワーがジワッと沸いてくるような曲になるよう手掛けました。
一方、両A面である「輝ける場所」はサウンドにはスピード感があり、キャッチーなメロディーと相まって、それが楽曲自体の強さを表しているように感じた。
単純に“自分の輝ける場所を目指そう”のひと言ですね。今の自分のリアルな心境です。
その“今の自分のリアルな心境”という言葉通り、歌詞にある“人の支えになり 力になる 歌を歌いたい”という一節にはPhilHarmoUniQue、五郎川の本音を感じた。
これが一番のサビにも出てくるんですが、自分の“本当の願い”ですね。それが輝ける場所にリンクしているんではないかと思っているんです。
自分たちの伝えたいことをしっかりと見据えている彼らは今後本当に良い音楽を、ライブを含め、世の中に伝えていきたいと語る。最後に“今年は攻めます”と語った五郎川だが、どんな攻めを見せてくれるのか期待が募る。
アーティスト
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