鋤田正義×立川直樹、『DAVID BOWIE
is』プレミアム・トークショー第一
弾開催

2月26日(日)@『DAVID BOWIE is ~プレミアム・トークショー』

2月26日、デヴィッド・ボウイの世界観やキャリアを総括した大回顧展『DAVID BOWIE is』の日本展開催を記念した『DAVID BOWIE is ~プレミアム・トークショー』の第一弾として、写真家の鋤田正義によるトークショーが立川直樹との対談形式で開催された。
このイベントはデヴィッド・ボウイと時代を共にした4人のクリエーター、鋤田正義、山本寛斎、ミック・ロック、高橋靖子(出演順)を2月27日、3月5日、11日、19日の各日程1名ずつ迎え、デヴィッド・ボウイのクリエイティブの本質に迫るトークショー。チケットは好評につき完売した。

2月26日は、40年にわたりボウイを撮り続け、アルバム『ヒーローズ』のジャケット写真も担当した写真家の鋤田と、鋤田の写真展プロデュースを始め、幅広いジャンルを手掛けてきたプロデューサー/ディレクターの立川が対談でデヴィッド・ボウイに迫りました。トークショーは鋤田氏撮影の秘蔵写真などを公開しながら進行。冒頭、鋤田からは、写真家になった当初は“どうしてもロック・ミュージシャンを撮りたかったわけでもなかった”という意外なエピソードや、ボウイとの出会ったときの衝撃、撮影許可をもらうためスタイリストの高橋靖子と一緒に自身のポートフォリオを見せたことなどの逸話が語られ、会場の観客は静かに聞き入っていた。

立川は『DAVID BOWIE is』に展示された鋤田の写真を振り返り、「鋤田さんがボウイを撮ったのは偶然なのだけれど、運命的」とコメント。鋤田はボウイとの撮影を、「僕が撮っていても、僕が見られている。そういうところがあったので刺激的だった」と話した。

『DAVID BOWIE is』へ話題が移ると、立川は「人間解剖展みたいでいい。難解なのだけれど、相当レベルが高い」、鋤田は「(『DAVID BOWIE is』にすぐ)答えは出ないけれど、10年後になるとわかるんですよね」と、デヴィッド・ボウイの奥深いアーティスト性に言及。最後は鋤田が「70年代に撮りはじめた時からある種覚悟はしていた。ボウイは最後まで撮ってやろうと思っていた」とボウイとの撮影を振り返るコメントでイベントは終了。客席の誰もが2人の言葉を聞き漏らさないように耳を傾けた至極の一夜となった。

『DAVID BOWIE is』は4月9日まで開催されている。

『DAVID BOWIE is』

開催期間:1月8日(日)~4月9日(日)
会場:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川二丁目6番10号)
主催:DAVID BOWIE is 日本展実行委員会
企画:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)
http://www.davidbowieis.jp/

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