飯田里穂、ニューシングル「
青い炎シンドローム」は「80年代風の
ポップ調に今風の歌詞をのせた、面白
い曲」

――このたび発売されたシングル「青い炎シンドローム」は、どんな曲なのでしょうか。

飯田:アニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」のエンディングタイアップになることが決まっていたので、歌の内容としても、「デジモン」の主人公(新海ハル)の心情に寄り添ったような曲だと思います。勇気のない人に対して、すっと背中を押してあげるような、そんな曲です。作詞は「真心ブラザーズ」の桜井秀俊さん、作曲は筒美京平先生です。最初に聴いた時は、歌詞がなくて筒美先生の曲だけの状態だったのですが、もうイントロを聴いた時点で凄くいいと思ったんです。これと桜井さんの歌詞がぶつかったら、絶対に良いものができると楽しみにしてました。

――歌詞については、どんなところが良いと思われますか?

飯田:曲が80年代のポップ調だったのですが、歌詞は「楽しいことはそこそこなくないけど」という、ちょっと今風で無機質なものなんです。そんな昔の曲調と、今を反映したようなフレーズが組み合わさっているところが、個人的には好きですね。

――なかでも飯田さんお気に入りのフレーズは?

飯田:「青い炎シンドローム」というタイトル通り、サビに「メラメラ」という言葉が何度も出てくるのですが、これがお気に入りです。「デジモン」のタイアップでもあるので、小さなお子さんが聴くだろうということも視野に入れていて、分かりやすいフレーズで良いなと思います。

――曲の収録の様子は、どんな感じでしたか?

飯田:実は先にアニメの90秒バージョンのほうだけ録っていたので、後半の歌詞も含めた最終的なレコーディングはスムーズにできました。あまり時間もかけずに気持ちをちゃんと込めることができたと思います。90秒版しか知らなかったので、2番はどうなるんだろうとワクワクしながらレコーディングしたのもレアな体験でしたね。

――その時に、作詞の桜井さんとお話はされましたか?

飯田:お話はできていないのですが、今回の楽曲のポイントとしては、桜井さん本人がギターを弾いてくださっているんですよ。この曲のために桜井さんが時間を割いて演奏してくださったのも嬉しかったですし、生のギター演奏をするだけで楽曲の雰囲気が変わったりするので、そのあたりも注目して聴いてほしいポイントです。