世界中に2トーンブームを巻き起こしたスペシャルズのデビュー作『スペシャルズ』
78年のセックス・ピストルズの解散を機に、パンクロッカーたちはその後の身の振り方を模索していた。それは、巨大レコード産業に絡め取られないために生まれたパンクが、気が付くと巨大レコード産業の中心になっていたからである。要するにパンクスピリットというものは、それがステイタスとなった時点でパンクではなくなってしまう宿命にあった。そんな時に登場してきたのがスカ・リバイバルであった。ポストパンクの最重要ミュージシャン、エルビス・コステロがプロデュースしたスペシャルズのデビュー作は大きな注目を浴び、以降のロックに大きな影響を及ぼすことになる。