南部のローカルソウルを一挙に世界に広めたオーティス・レディングの名作『オーティス・ブルー』
このコーナーで紹介しているアルバムは、僕自身がリアルタイムで聴いたものが多いけど、今回紹介する作品は50年以上前にリリースされているだけに、残念ながら後追いで聴いたもの。70年代前半、関西のアマチュア・ロックシーンはブルースとサザンソウルのバンドがめちゃくちゃ多かった。その火付け役となったのが、アレサ・フランクリンやオーティス・レディングであった。アレサは以前に取り上げたので、今回は極めつきのサザンソウルシンガー、オーティス・レディングの『オーティス・ブルー』を紹介する。本作は全米R&Bチャートで1位を獲得、ロックフェスに登場して大喝采を浴びるなど、オーティスの名が世界に知れ渡るきっかけとなった名作中の名作である。