WANIMA、東海エリア最大級の遊園地でリリースパーティ「すごいいい景色だな」
WANIMAが10月5日(土)、5thシングル「Summer Trap!!」のリリースパーティ<Summer Trap!! Release Party>を三重・ナガシマスパーランド 芝生広場 特設ステージにて開催した。
◆WANIMA画像
今回のリリースパーティは東海エリア最大級のレジャーランドであるナガシマスパーランドでの開催ということで、チケットを入手したファンはWANIMAのライブに加えて遊園地を楽しめるというスペシャルな仕掛けも。ライブでは「夏のどこかへ」「GONG」など「Summer Trap!!」からのナンバーを含む全20曲を披露し、集まったファンを熱狂の渦に巻き込んだ。以下、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
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まるで真夏のような昼間の暑さも日が暮れると秋の涼しさに変わり、気持ちのいい風が芝生の上を吹き抜けるが、開演を待つお客さんの熱気は完全に昼間の熱を引きずっている……というより、それを上回るテンションの高さだ。
7月17日にリリースした5thシングル「Summer Trap!!」を引っさげて開催された<WANIMA Summer Trap!! Release Party>。会場となったナガシマスパーランド芝生広場は、WANIMAらしさ全開の熱いお祭り空間になった。そして同時にこの日のライブは、これからリリースされるアルバム『COMINATCHA!!』とその先のWANIMAの未来像までをも感じさせる、最高の一夜だった。
遊園地のど真ん中(客席後方には巨大なジェットコースターがそびえ立つ!!)にある広場に、どーんと立ったステージ。5thシングル「Summer Trap!!」にちなんでトラになったメンバーの顔が描かれた極彩色のバックドロップが、否が応でも気分を盛り上げる。
開演時刻、「JUICE UP!!のテーマ」とともにデニムのセットアップで揃えたKENTA(B,Vo)、KO-SHIN(G)、FUJI(Dr)が登場。ステージの端から端まで走ってお客さんを煽ると、「リリースパーティ、開催しまーす!!」の一声から「Summer Trap!!」の1曲目「夏のどこかへ」でライブがスタート。どこかに去っていきそうな夏を無理やり連れ戻すような爆音に、客席では手拍子が巻き起こる。そしてKENTAの「サビ!!」という掛け声に応えるようにシンガロング。さあ、全員参加型のどでかいパーティのはじまりだ。
「あっという間に終わるぞ!! いけるのか?」と観客にけしかけるKENTA。実際、そこからはズバンズバンとストライクだけを投げ込んでくるような、気持ちのいいライブとなった。
「夏の面影」ではキャノン砲で大量のカラーボールが客席にぶっ放され、「サンセットストリップ」は日暮れ時の空気を燃え上がらせ、「つづくもの」ではコール&レスポンスもばっちり決まる。迸る欲望から胸の奥に眠る熱い思いまで、1曲ごとに異なる心の景色を描き出していくWANIMAの真骨頂。どの曲もお客さん全員を巻き込んで、どんどん空気を熱くしていく。
「毎日毎日、仕事や学校が大変な人!! 今日のためにがんばってきた人!! 全部出そう。しびれるような1日にしようぜ!!」──KENTA
誰一人置いていかないWANIMAのスタイルをしっかり言葉にした上で鳴らされたのは「アゲイン」。最初のフレーズから耳をつんざくような大合唱が巻き起こる。その瞬間の体が震える感覚は、何度味わってもやっぱりたまらない。それぞれの思いを抱いて集まったみんながWANIMAのもとでぎゅっとひとつになるような感じは、彼らだからこそのものだ。中盤では客席中央に設置されたセンターステージでの演奏も披露。「いちばん遠くの人とちょっとで近くなるように、このステージを作ってもらいました。みんなに会いに来たよ!!」というKENTAの言葉どおり、びっくりするぐらいの近さで、親密な歌が流れ出す。「SLOW」の心地のいいレゲエのリズムに、観客の手が揺れると、「すごいいい景色だな。ちょっと見とれてしまいます」とKENTAも笑顔を見せた。
3人がセンターステージから走ってメインステージに戻ると、じつはもうライブも折り返し地点。僕らとWANIMAのテーマソング「ともに」で大きな歌声を天に響かせると、一転して淫美な雰囲気を醸し出す「渚の泡沫」、そしてKO-SHINが弾き始めたイントロに「この曲はアブナイ!!」と言いながら「オドルヨル」へ。お客さんのジャンプで地面がグラングラン揺れる。「受け取ってくれ!!」とKENTAが叫んで鳴らされた「ANSWER」の力強いリズムとKENTAの歌声。
「いつも支えてくれてありがとう!! また4月に来るから、そこまでなんとか生き延びて、また会いましょう」──ひとりひとりに語りかけるようなKENTAの言葉とともに、思いの丈すべてを注ぎ込んで歌われた「シグナル」が沁みた。