海老蔵に学ぶ謝罪会見を成功させるたった2つの方法
3月7日に行われた佐村河内守氏の謝罪会見。しかし、世間はまだ許してくれていないようで、Yahoo!が行っている意識調査によれば、佐村河内氏の謝罪会見に誠意を感じなかったと答えた人が88%にものぼっている(有効票約17万票)。国民の怒りはまだまだ収まっていないようだ。
何度も「申し訳ございません」と繰り返し、弁護士を同席させず一人で釈明する姿は、なかなか立派だと思ったのだが……。
と、ここで思い出されるのが市川海老蔵である。海老蔵も2011年11月に六本木で事件を起こし(通称:灰皿テキーラ事件)、謝罪会見を開いたことは記憶に新しい。しかし、今やすっかり娘思いの愛妻家、というイメチェンに成功している。
昨年4月に開設したブログも好評で、歌舞伎役者としての活動も、事件の影響を感じさせない。それにしてもなぜ、佐村河内氏は許されず、海老蔵は許されたのか? それは海老蔵の謝罪会見が綿密に計算されたパーフェクトのものだったからだ。
謝罪会見に必要なこと1……必ず涙を見せる
海老蔵は会見中、ときおり涙ぐみ声を詰まらせるなどの姿を見せた。さすがの役者魂とも言えるが、日本人は涙が大好きなのである。次男の逮捕で謝罪会見を行った三田佳子も、この手法で難を逃れている。一方、佐村河内氏は少し堂々としすぎていたのかもしれない。※島田紳助の場合は嘘泣きなので例外。
謝罪会見に必要なこと2……いつものキャラをキープ
切る髪の毛がなかったということもあるが、海老蔵は謝罪会見も普段通りの格好で行った。普段と変わらない姿で謝意の言葉を述べることは、それが今日限りのものではないと深層意識に刷り込むことが出来るのだ。佐村河内氏もロン毛にサングラスのまま謝罪会見した方が、ギャップがあって良かったのかもしれない。
このように謝罪会見の結果いかんで、好感度が上がることも多い。一流芸能人になると、演出、脚本、メイク、根回しを担当する謝罪会見コーディネーターを雇うこともあるとか。
これから謝罪会見を行う可能性がある人は、是非とも海老蔵の完璧すぎる会見を参考にしてみたらどうだろうか。
(文・角刈りハーブティー)
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