スーパースター、フアン・ディエゴ・
フローレスの驚異のパフォーマンスに
注目!ロイヤル・オペラ『ラ・ボエー
ム』~『英国ロイヤル・オペラ・ハウ
ス シネマシーズン2022/23』第4弾

英国はロンドンのコヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)で上演された、ロイヤル・バレエ団、ロイヤル・オペラによる世界最高峰のバレエとオペラを、東宝東和株式会社配給によって、TOHOシネマズ系列を中心とした日本全国の映画館で鑑賞できる人気シリーズ『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23』。その4作目『ラ・ボエーム』が、2023年1月20日(金)より、1週間限定で全国公開となる。テノールのスーパースター、フアン・ディエゴ・フローレスが、青年役を違和感なく完璧に演じ、歌い上げる驚異のパフォーマンスに注目だ。
An introduction to The Royal Opera's La bohème (c)2020 ROH.

公開に先立ち、音楽・舞踊ナビゲーター・石川了氏の解説とともに、ロイヤル・オペラ『ラ・ボエーム』の見どころを紹介していこう。
Production photo of La bohème, The Royal Opera   (c)2022 Marc Brenner
『ラ・ボエーム』は、イタリアオペラの巨匠プッチーニの若き日の傑作で、ミュージカル・ファンには、『レント』の原作としても知られている。若くて貧乏な詩人ロドルフォは、可憐な娘ミミと恋に落ちる。芸術家たちが一緒に暮らす屋根裏部屋から、クリスマス・イヴのお祭り騒ぎへ、だがやがて楽しい時はうつろい、辛い別れが訪れる。誰でも一度は経験したことのある若さゆえのきらめきと絶望を、胸を打つメロディーで歌い上げる《ラ・ボエーム》は、数あるオペラの中でももっとも愛される名作の一つ。
Production photo of La bohème, The Royal Opera   (c)2022 Marc Brenner
石川氏は、本作の見どころを「なんと言ってもフローレス推し!」と熱を込めてコメント。
本作でロドルフォを歌うフアン・ディエゴ・フローレスは、2022年9月に3年ぶりの来日を果たしたテノールのスーパースター。公演に行くことができた方はもちろん、行けなかったオペラファンにとっても特に嬉しいフローレス最新の姿が映画館で堪能できるのだ。
Juan Diego Flórez as Rodolfo and Ailyn Pérez as Mimì in La bohème, The Royal Opera  (c)2022 Marc Brenner
石川氏は、「ロマンティック・コメディの印象が強く、フットワークの軽い演技や茶目っ気のある表情、しなやかな音楽性と(彼の代名詞でもある)超高音は、フローレスの最大の魅力」と語る。
Juan Diego Flórez as Rodolfo in La bohème, The Royal Opera   (c)2022 Marc Brenner
そんなフローレスも今年50歳を迎える。年を重ね、高音域だけではなく中音域も充実し、レパートリーが広がった。
「ロドルフォは一昔前のフローレスなら絶対に歌わなかった役。今回の映像は音楽ファンにはたまらない」さらに、「『ラ・ボエーム』は、実は「病を持つ人を愛するという責任に怖気づき、態度が変わるロドルフォの物語」でもある。まだまだ青年のようなフローレスの仕草や表情をみていると、青春の苦い思い出がよみがえるのか、そんなことを強く感じてしまう。彼は、歌唱力だけではなく、演技力もブラボーなのだ!」と彼の驚異のパフォーマンスに石川氏は最大の賛辞を贈っている。
Juan Diego Flórez as Rodolfo in La bohème, The Royal Opera  (c)2022 Marc Brenner
※石川了(音楽・舞踊ナビゲーター)『ラ・ボエーム』解説全文は下記URLにて閲覧可能です↓

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