【RAISE A SUILEN インタビュー】
これぞまさしくRAS!
ライヴでぶちアガる様子が想像できた

L→R 倉知玲鳳(パレオ役/Key)、夏芽(マスキング役/Dr)、Raychell(レイヤ役/Ba&Vo)、紡木吏佐(チュチュ役/DJ)、小原莉子(ロック役/Gu)

次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』に登場する第3のリアルバンド・RAISE A SUILEN(以下、RAS)が、ニューシングル「CORUSCATE -DNA-」をリリース。表題曲はRASらしさを引き継ぎながらもさらに進化を遂げた一曲。同曲を含む彼女たちの新展開を感じさせる作品についてRaychell(レイヤ役/Ba&Vo)、紡木吏佐(チュチュ役/DJ)を直撃した。

腹から声を出さないと
チュチュとしても悔いが残る

RASのニューシングル「CORUSCATE -DNA- 」は攻めた一枚になりましたね。

紡木

収録されている楽曲全ての方向性が違って、ミニアルバムみたいに濃い一枚になりました。

表題曲「CORUSCATE -DNA-」を最初に聴いた時はどんな印象でしたか?

紡木

“これぞまさしくRAS!”といった曲で、ライヴでぶちアガる様子が想像できました。

Raychell

また新たな変化球が来たなと驚きましたね。今までもアルバム『ERA』(2020年8月発表)に収録されている和ロックテイストの「HELL! or HELL?」や、「!NVADE SHOW!」のような激しめの曲、時には踊るような「灼熱 Bonfire!」(2021年9月発表のシングル「Domination to world」収録曲)、キャッチーなバラードなどさまざまな曲がありましたけど、今回はそれらともまったく違ったテイストで。歌のメロディー的にも難易度が高く、上から下まで音域を使う楽曲だと思いました。でも、この楽曲がアプリゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の第2章の物語に通じていると聞いて、歌詞も今までと違うし、“進化している!”と思いました。

タイトルに“DNA”とついていますが、これは何を意味するのでしょうか?

Raychell

RASのDNAという意味があります。簡単に話すと、これまではチュチュが作詞作曲から編曲まで全てを手がけていたのですが、母親とのトラウマ体験でクローゼットに引きこもってしまい、彼女を勇気づけるためにチュチュ以外の4人で作詞や編曲をすることになり、そうして出来上がったのがこの曲なんです。“CORUSCATE”は“光り輝く”という意味で、“光り輝くDNA”…つまり、私たちの中に流れるRASのサウンドや、これまでメンバーとともに過ごしてきた時間のことで。それが私たちの中に流れていたからこそ、曲を完成させることができたんです。

Raychellさんと紡木さんのかけ合いもこの楽曲の魅力ですね。

紡木

オリジナル曲でかけ合いをしたのは初めてじゃない?

Raychell

そうかもしれない。今までは基本的にAメロが私で、Bメロが吏佐という感じで分かれていたから。

紡木

それが今回は一行ずつ、それこそ言い合いをするような感じだったので、それがまた第2章のストーリーとも関連していて。お互いを高め合っている感じがしたから、レコーディングもすごく楽しかったです。それにチュチュにとって新たな起点となる大切な楽曲だと思ったので、吹っ切れた感じが出せたらと思いながら歌いました。あと、サビの最後で《唸れCORUSCATE -DNA-》と歌っているところは、他のメンバーもユニゾンで一緒に歌っているんですよ。

Raychell

そうなんだ! あとでもう一回ちゃんと聴く!

紡木

でも、めっちゃキーが高くて最初は裏声に逃げていたんですけど、“それじゃあかん!”と思いまして(笑)。これは腹から声を出さないとチュチュとしても悔いが残ると思い、腹から叫ぶように頑張りました!

すごく力強い楽曲なのにBメロのRaychellさんの歌は切なさがあって、そこがグッときました。

紡木

私もファルセットが“美しい〜!”ってなりましたね。

Raychell

ありがとうございます。Aメロがかけ合いで、サビが攻めているので、感情をもっとも表現できるのはBメロのメロウな部分しかないと思ったんです。あと、1番、2番、3番で、歌い方を全部変えていて。曲の中のストーリー展開を考えた時に、3番をピークに持っていきたいと思いました。1番は声を張り上げず、徐々にドラマチックに展開していくように意識して歌っています。ぜひ細かいところまで聴いてみてください!

紡木

私もあとでもう一回聴きます!

アーティスト