AKARAが、主催イベント「AKARAZAWA」
に描き出したのは、魂を躍らせる宴!
!!
TAKAの吹く篠笛とTommyの爪弾く箏の穏やかな音色が、ライブハウスという空間の中で優しく触れ合いながら重なりあう。その調べへ誘われるようにMIKIKOが「嗚呼、蒼天(そら)に舞い散った 泡沫の夢」と歌いだした。その声を合図に楽曲は、息吹を荒らげるように「暁-AKATSUKI-」へ。強さを抱き走り出した演奏の上で、篠笛と箏の音色が舞うように軽やかに躍りだす。MIKIKOの歌声にも次第に艶やかさが塗り重なる。躍動した中にも、たおやかさを抱いた楽曲だ。早くもフロアでは、演奏に触発された観客たちが拳を振り上げ、その場で踊りだしていた。五線譜の上を軽やかに舞い躍る音色と、可憐な中にも圧の強い歌声に触れ、心が騒ぎだす。歌詞へ記した感情が熱を膨らませるのに合わせ、AKARAの演奏も次第に熱を上げてゆく。サポート陣(ドラム・ベース・ギター)の躍動した演奏へ、艶やかな音の服を着せてゆくTommyとTAKA。いくつもの弦の上を躍るように指を添えて箏を奏でるTommy。篠笛を吹くTAKAは身体をリズミカルに動かしながら、その動きと笛の音色を重ね合わせていた。MIKIKOの挑むような、でも艶美な声に身体は騒ぎながらも、心は艶やかな歌に酔いしれてゆく。
「まだまだ飛ばしていくよ!」、楽曲は一気に華やぎだした。「孤高」だ。MIKIKOが、TAKAが、身体を大きく揺さぶり、観客たちを煽るように歌い奏でだす。両指を弦の上で舞うように奏でるTommyの姿も美しく艶やかだ。観客たちと荒ぶる感情のチューニングを合わせたAKARAの演奏は、冷静という留め金を壊し、観ている人たちの理性をどんどん奪い去ってゆく。フロアでは大きく身体を折り畳み、拳を振り上げ、踊り騒ぐ祭り人が増え続けていた。そうなる気持ちもわかる。AKARAの音楽は身体だけではなく、心も熱く鼓舞してゆく。「掠れた声 振り絞って 君がいる明日へと この手を伸ばし」「生きて行こう」と歌う強い意志に触発され、魂がどんどん熱く奮い立つ。
騒ぎたい感情を熱く刺激するように轟くギターの音を合図に、AKARAは「Shut xxxx up !!」をぶつけだす。辛口で辛辣なメッセージを、MIKIKOは吐き捨てるように早口で歌っていた。荒ぶる彼女の感情とシンクロするように、演奏陣も高ぶる感情を荒ぶる音に変えてゆく。サビ歌では、TAKAの振りまわすタオルの動きに合わせ、フロア中の人たちもタオルや拳を振りまわしていた。沸き立つ熱情を、全身を奮わせ、演奏に変えるTommyとTAKA。MIKIKOは身体を前のめりに、奮い立つ想いを凛々しく歌いあげていた。いつしかフロア中に数多くのタオルを振り回す腕が突き上がっていた。MIKIKOが、観客たちがタオルや拳を振りまわし、ときに首も振りながら、この空間に熱風と熱狂を巻き起こしていった。
「GUILTY」は、TAKAの沸き立つ熱情と高ぶるままに走り出す気持ちを旋律に乗せた、とてもエモーショナルな楽曲だ。TAKAが熱情した気持ちを篠笛の音色にぶつければ、Tommyはたおやかな箏の音色を響かせ、沸き立つTAKAの感情を優しくも熱情した演奏で支えていた。たとえインスト曲だろうが、AKARAらしい赤々とした熱情を抱いた楽曲のように、身体中の血が熱く騒ぎ続けていた。後半には、TAKAとTommyによる音色を交わしあい共に感情と熱情を高めあう場面も登場。まるで登り竜のような様で笛を奏でるTAKA。その場で大きく身体を揺らし、爪弾く音色に躍動した唸りを描きたすTommy。罪なくらいに魂揺さぶる楽曲だ。
まさに一瞬だった。でも気持ちを無垢に、無邪気に開放した最高の宴だった。この続きは、ふたたび「AKARAZAWA」で。そして、AKARAのライブで味わおうか。
PHOTO: 三浦真琴(maco)
PICK UP
AKARA主催コンサート
AKARA主催ライブ
MIKIKO生誕祭 -AKARAZAWA in TOKYO-
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