FEATURE / Platoon 世界を席巻するナ
イジェリアの音楽シーン――目まぐる
しく更新されるアフロビーツとA&Rコ
レクティヴ〈Platoon〉の現在
ナイジェリアのミュージック・シーンが世界に轟いています。人口2億人を超えるナイジェリアで、1000万人以上の居住者を抱える最大の文化都市、Lagosの名を冠した自身のアルバム『Made in Lagos』が第64回グラミー賞の「Best Global Music Album」にノミネートされているWizkid。同アルバム収録曲で同じナイジェリア出身のシンガー・Temsをフィーチャーした「Essence」も「Best Global Music Performance」にノミネートされるなど、名実ともに現代のナイジェリアを代表するアーティストです。
アフロビーツはアメリカのヒップホップやR&Bといったジャンルからの影響を強く感じさせるエレクトロニック・ミュージックで、英語だけでなくヨルバ語による独特な歌いまわしも聴くことができます。連綿と受け継がれてきたリズムやメロディに新しい息吹を与えているかのような側面があるのも特徴。アフロポップやアフロフュージョン、アフロトラップ、アルテ(Alté)など、目まぐるしく更新されながら自由に音楽が弾けている様も実に刺激的です。
今回はそんなナイジェリアの音楽シーンから2022年にリリースされる新作、そして“とある共通点”をもとに3組をピックアップします。
このようにナイジェリアを起点とするシーンからこれほどまでに多くのアーティストが世界のメインストリームに躍り出ているのは、もちろんその音楽的な注目度の高さもさることながら、それを後押しするプラットフォームの存在も欠かすことができません。
特にApple傘下の〈Platoon〉は南アフリカやガーナ、ナイジェリアといった国々のアーティストと契約し、音源制作のためのアドバンス資金の提供や流通、マーケティングのサポートを行い、その中から数々の逸材を輩出しています。ちなみに“とある共通点”と前述しましたが、今回ご紹介した3組も〈Platoon〉が手がけるアーティストです。
アフリカの地で素晴らしい音楽が発掘され、Apple Musicをはじめとするネットワークの中で多くの耳目を集めることにより生み出される新しい価値観。過去の流通システムでは出合うことが難しかった音楽との邂逅が新鮮なリスニング体験を生み出し、メインストリームで世界中の人々を魅了しています。果てしなく広大な音楽の海を泳ぐことはまだまだ我々に残されている楽しみなのです。
■ Platoon オフィシャル・サイト(https://platoon.ai/)
アーティスト
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