魔法少女から女子高生、不思議の森の
少女まで。燃えこれ学園「無観客ライ
ブ配信 ソロ曲祭り!」で見せた、メ
ンバーそれぞれの個性映えたパフォー
マンス
「「ソロ曲祭り! 」最初は山田セレクトの曲です 」と山田みつきの挨拶を合図に、燃えこれ学園のライブは、ワクワクした気持ちを解き放つように「すき!すき!好き!!」から幕を開けた。冒頭からメンバーみんながキラキラ輝く笑顔を振りまきながら、歌唱。途中でも、山田みつきが「「ソロ曲祭り!」まだまだ盛り上げますよー!」とアピール。最後にみんなで叫んだ「大好きだー!」の言葉も含め、メンバーらの明るく弾けた姿を見ていたら、今宵は何か楽しいことが起きそうな予感がしてきた。
MCでは、珍しく當銘菜々が噛んでいたように、メンバーみんな良い意味でソワソワしていた。1曲目の選曲について、山田みつきが「「すき!すき!好き!!」が最初に覚えた曲なので選ばせていただきました」と答えていた。そこから、「今はメンバー全員マイクを持って歌えているけど、以前はマイク4本しかなくて」と、熊野はるを中心に「すき!すき!好き!!」にまつわる思い出話を語っていた。
ここからは「ソロ曲祭り!」の前半部へ。トップを飾ったのが、稲森のあ。彼女は、カラフルな衣装に身を包んだ姿で「myself」を歌いだした。いつも明るい性格の稲森のあらしいキラキラとした、夢をいっぱい詰め込んだ楽曲だ。みずからの弱さも認めたうえで、自分が輝くために選んだこの場所で歌い続けることを宣言するように、熱い気持ちを声に込め笑顔で歌っていた。その姿は、元気を降り注ぐ眩しい太陽のよう。最後に舞台上で早替えし、オレンジの色の姿に変身。さすが、裁縫が得意な稲森のあらしい演出だ。
「あなたの色、わたしに教えてください」と思いを述べながら「白いキャンバス」を歌いだしたのが、仲川つむぎ。白いワンピースに白い帽子。手には花束を持ちながら、まるで70年代の爽やかなアイドルのような姿で、晴れ渡る美しい歌声を、見ている人たちの胸に届けてきた。彼女が歌うと、この空間が一気に昭和の時代にタイムスリップしてゆく。その空気を瞬時に作り上げる仲川つむぎは、昭和の世界から時空を超えてやってきた歌姫のよう。
「ここからわたしがあなたを素敵なワンダーランドへ連れていくからね」。三番手に登場したのが高未悠加。彼女は魔法少女姿で、「みらくる✩まじかる✩わんだーらんど」を歌いだした。アニメソングのような、キュンキュン胸をときめかす楽曲に乗せ、彼女自身が魔法の国のプリンセスになった気持ちで歌を届けていた。高未悠加の歌に触れていると、現実を忘れ、素敵な夢の世界で彼女と一緒にわちゃわちゃ戯れる気持ちになれる。魔法のステッキを手に歌う姿を見ている間中、ずっと心が素敵な魔法にかかっていた。高未悠加のかける魔法は、気持ちをずっとときめかせていた。
しっとり切ない旋律に乗せ、胸に手を当てながら思いを零すようにバラードの「ヒカリ」を歌ったのが、奥原澄香。いつもの明るい表情ではなく、胸の内に抱いた思いを大切な人(広報委員)へ伝えるように彼女は歌いだす。弱い自分を認めながら、そのうえで夢を追いかけ続けたい気持ちを、奥原澄香は声に乗せ真っ直ぐに歌っていた。その汚れない気持ちに触れ、胸がキュンとした。最後に、「すぅが輝けるのは、みんなが応援してくれるおかげです」と素直な気持ちも述べていた。
メンバーみんな、担当カラーのTシャツ姿でふたたび舞台へ集結。ここまで続いた夢の世界を塗り変え、後半のブロックへ改めて繋ぐ(リスタートする)ように歌ったのが「Re-START」。この歌を聞くたびに、胸がドキドキする。彼女たちの歌声のエールを受け止めるたび、気持ちに勇気が沸きだす。「Re-START」を耳にするたびに、笑顔になれる。
その輝きをさらに増すように、メンバーらは「Shiny Dream」を歌いだした。彼女たちが胸の内に描いた未来には、どんな風景が描かれているのだろうか。日本武道館で歌っている姿??輝く未来を信じ、笑顔で歌う彼女たちの姿を見ながら、そんな妄想も思い浮かべていた。彼女たちは、いつも満面の笑顔でこの曲を無邪気に歌っている。その笑顔と明るい歌声に触れるたび、その先に素敵な未来が待っている気持ちになれる。
「ソロ祭り!」の後半戦は、蒼音舞からスタート。彼女はパープルの衣装姿で「Real Cry」を熱唱。いつもはおちゃらけた魅力も振りまく彼女だが、「Real Cry」では凛々しい姿と歌声を武器に、力強くパワフルなパフォーマンスを見せてゆく。画面の先で見ている人たちを煽る姿に触れ、気持ちが熱くなる。蒼音舞は胸に秘めた想いを力や勇気に変え、声を張り上げ歌っていた。その姿がいつも以上に大きく見えていたのは、存在感に溢れていたからだ。「あなたがいてくれるから、私は私でいられます。もっと成長を続けていきます。これからも目を離さないでください。」の言葉も熱い。力強く声を張り上げ歌う格好いい蒼音舞の姿も、とても魅力的だ。
次に登場したのが、熊野はる。彼女も最初から気持ちのアクセルをグーッと踏み込み、沸き立つ想いを歌声に乗せ、元気いっぱいに「High jump!」を歌っていた。とてもパワフルな歌声と存在感を見せてゆく。終盤には、飛び跳ねる場面も登場。貫祿??確かにそうだろう。それは、彼女自身が自信を胸に、余すことなく想いをぶつけてゆくからだ。その強い想いが、ひと際、熊野はるの存在感を大きく見せていた。
パワフルな曲が続いたあとに、歌のバトンを受け取ったのが三浦千鶴。制服姿になった彼女は、夢見る人たちへエールを送るように、「Yell」に乗せ、愛らしい歌声を響かせていた。真っ直ぐな想いを胸に頑張る人を応援してゆくこの曲を、三浦千鶴はキラキラとした眩しい笑顔で歌っていた。彼女の歌う姿に触れながら、いつしか心が10代の頃の青春時代にタイムスリップしていた。憧れのクラスメイトの女の子に、真っ直ぐな気持ちでエールを送られるような気持ちを覚えるたび、胸がキュンキュンしてくる。
映像に映し出されたのが、某ネット局で放送中のサスペンスドラマ「イ●ゲーム」を模倣した映像。今夜は燃えこれ学園のメンバーが生死を賭けたサバイバルゲームの挑戦者(餌食)になる…。「生き残るのは誰だ?」の文字。そして…。
動画の中で身につけていたジャージ姿になったメンバーたちが、元気いっぱいに「ミラクる✩妄想がーる」を歌いだした。この日の”そろそろMIX”では、熊野はるが某番組にも出てくる不思議な少女の姿になり、ピストルを撃ちながら舞台へ登場。メンバーを次々と撃ちだした。「ミラクる✩妄想がーる」、毎回歌うたびに、何かしら期待以上に嬉しい演出を見せてゆく。この曲で見せた熊野はるの飄々とした不思議な少女のキャラクターが、ずっと頭の中に残っていた。コメント欄には、熊野はるの姿に向け「サザエさんにしか見えない」「サイコホラー」というコメントもいくつか書き込まれていた。
最後に、メンバーみんなで「校歌」を斉唱するが、先の続きを成すように無表情でたたずむ熊野はるのキャラクターがあまりにも濃すぎたせいか、みんな必死に笑い声を抑えながら歌っていたこともお伝えしておこう。
11月は、19日(金)に「仲川つむぎ生誕祭」、24日(水)に「成田麻穂生誕祭」が行われる。こちらも楽しみに。
PHOTO:平島理
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