初期プログレの
イメージを定着させた
ピンク・フロイドの『原子心母』
シド・バレット
バレットは、約1年間のブランクの後ソロ活動をスタートし、初のソロアルバム『帽子が笑う…不気味に(原題:The Madcap Laughs)』(‘70)ではピンク・フロイドやソフト・マシーンの面々をバックに、ガレージロックっぽい奇妙なサイケデリックロックを披露している。このアルバムを聴くと、彼がやりたかったことはプログレ的なアシッドフォークロック(これは初期ピンク・フロイドの特徴でもある)なのかと思う。
いずれにしても、バレットの脱退によってフロントマンにならざるを得なかったロジャー・ウォーターズは、バレットの天才に大きな憧れと同時に反発も感じており、逆にそのコンプレックスがピンク・フロイドのサウンドを成長させていったのではないだろうか。
ピンク・フロイドの新たなスタート
続いて、映画のサントラ『モア』(‘69)をバレット抜きでレコーディング、このアルバムからデビッド・ギルモア(Gt)、ロジャー・ウォーターズ(Ba)、リック・ライト(Key)、ニック・メイスン(Dr)の4人組となり、新生ピンク・フロイドとしてのスタートを切った。
ピンク・フロイドの絶頂期
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本作『原子心母』についてアーティスト
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