C Caseが鳴らす、美しいで済まない青
い時

諦めきれない少年の言葉を

「絶望的に成績が悪く、LINEを駆使して人の悪口、イケてる友達に混ざってプリクラをとっては凹む」、そんな話を聞くと
が鳴らしている音楽に思わず納得してしまう。彼らが鳴らしているのは、俺が主人公だと言いたいだけのやつの歌でも、大人になったけど子どもぶりたいやつの歌でもない。本気で自分を主人公だと思っている、諦めきれない少年の音楽である。バンドの核を担っているのは、先ほどのエピソードの持ち主である
(Gt/Vo)だ。“ティーン感溢れる”なんて書くと綺麗すぎるだろう。青春の裏側というのは、そんなに美しいものじゃない。人気者のアイツは目の敵だし、二言目に「頑張れ」という教師はウザいし、わかったような口を利く親なんて信用ならない。思い通りにならないすべてが歯がゆくて、心に成長痛を抱えている。そんな青臭い時を、C Caseは今も生きている。だからこそ、綺麗なだけじゃない青春と戦っているすべての人に響くのではないだろうか。先日配信された『Teen Teen』は、彼らにとって1stシングルになる作品。諦めることになれると忘れてしまう、未熟さゆえの眩しさを感じてほしい。


C Case





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