【まるりとりゅうが インタビュー】
ふたりそれぞれに
個性があることが大きな武器

L→R MaRuRi、Ryuga

3枚目となるミニアルバム『改めまして。』はこれまでの切ない曲というイメージから脱却した、ジャンルレスでさまざまな楽曲が並んだ一枚に仕上がった。今作の制作エピソードの他、Ryugaが書く女子が共感する歌詞のルーツについても直撃した。

明日世界が終わるとしても
絶対に後悔したくない

これまでも共感度のかなり高い楽曲を歌っていますが、今回のミニアルバムはさらに高く、そしていろんなジャンルに挑戦した作品になっていますね。

Ryuga

ありがとうございます。今作はライヴでしか披露していなかった曲や書き溜めていた新曲、配信だけでリリースしていた曲を収録して、さらにMaRuRiが作詞作曲した曲もあって、すごく盛りだくさんなんですよ。作った時期もバラバラだからこそテーマもジャンルも違うし、いろんなジャンルの曲がギュッと濃縮されたアルバムに仕上がりました。

まったく飽きることのない、すごく充実した一枚ですよね。

Ryuga

そう言ってもらえると嬉しいです。ステイホーム期間があって少し活動の時間も空いてしまったので、“ここからまた走り出すよ”というメッセージも込めているんです。だからこその“改めまして。”というタイトルになりました。

MaRuRi

Ryugaくんが言ったように、リード曲の「目覚め」は、私が今作で唯一作詞作曲をした曲になるんです。それが1曲目に入っているというだけでも思い入れのあるアルバムになったし、「サニー」「ドッペルゲンガー」「嫉妬」の3曲に関してはすでにライヴでやっているんですが、まだアレンジしていない状態だったので、きっと楽しんでもらえると思います。さらに、「ユートピア」はステイホーム期間にRyugaくんが作詞作曲したんですが、本当に今の時期にぴったりな曲になっているんです。今紹介しただけでもまったく違うタイプの曲が揃っていますし、今までの作品よりも少し大人な雰囲気を感じてもらえるんじゃないかと思っています。

ステイホーム期間での心境の変化はありましたか?

Ryuga

時間があったので、いろんな音楽を聴いて刺激をもらいました。同じアーティストの方たちがステイホーム期間で何ができるかということで、“歌つなぎ”をやったり、動画をアップしたり、オンラインライヴをしたりと、みんなすごく積極的に動いていて。アーティストって大変な時こそ本当に希望や元気を届けられるんだなって思ったんです。その中で“僕は何をできるだろう?”と考えた時に、“やっぱり曲を作るべきだ!”と思ったんです。そんな心境でできた「ユートピア」には、“もし明日、世界が終わったとしても絶対に後悔しない生き方をしなくちゃいけない”というメッセージを詰め込みました。

MaRuRi

私も今回のことがあるまでは絶対に明日は来ると思っていたし、ライヴも予定さえあれば絶対に実施できるものだと思っていたんです。でも、予定していた福岡でのライヴも急にできなくなってしまって…。さらに、福岡は私の地元だからこそ、家族ともっと一緒に過ごしておけば良かったと思ったんです。その当たり前というものが、いつなくなってもおかしくないことを突きつけられた期間でしたね。でも、その時期も私はずっと音楽を聴いていたし、音楽があったからこそ明るく過ごせたんです。ファンのみなさんの前でライヴができることがどれだけありがたかったかということにも気づきましたし、今後のライヴでの接し方が変わってくるとも思いました。

今の年齢でそれに気づけたのはすごく良かったですね。

MaRuRi

本当にそう思います。やっぱり、明日世界が終わったら絶対に後悔しちゃいますもん。それなら今日できることを精いっぱいをしようと思えるようになりました。「ユートピア」の歌詞もメッセージがすごく刺さるんです。みなさんにもそのメッセージが伝わったら嬉しいですね。

リード曲の「目覚め」はいつ頃作られたんですか?

MaRuRi

今年に入ってから作りました。いつもRyugaくんが曲作りをしているから、やっぱりどうしたってRyugaくんと同じような曲は作れないとはっきり分かったんです。なので、自分の好きなように書こうと開き直って。私の歌詞って手紙みたいになっちゃうんですけど、それも個性だと思って想いをぶつけました。さらに、男性からの共感はまったく気にすることなく、女の子が共感できるものにしようと振りきったので、結果的にそれが良かったと思っています。

まるりとりゅうがはふたり分の個性があるから違うのが当たり前ですしね。

MaRuRi

そうなんですよね。共通点をわざわざ探すことはないと思いました。もし私にしか書けない曲を作れるようになったら、まるりとりゅうがの幅がグッと広がりますしね。

Ryuga

この曲を聴いた時、僕には作れない曲だと思いました。メロディーへの歌詞の当て方も全然違ってて、当たり前ですが、違う人間なんだなって(笑)。今、MaRuRiが言ったように、幅が広がるのは絶対に強みになるのでいいことだと思いましたね。

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