SixTONES入門に欠かせない楽曲をピッ
クアップ、歴史とともに振り返る<3
>進化と挑戦
海外へと視野が広がった「Hysteria」(2018年)
デビュー発表の翌日に、SixTONES公式YouTubeチャンネルにて配信された「JAPONICA STYLE(English Ver.)」では、全編英語詞に挑戦。発音を勉強している映像なども配信されているが、英語詞の増加が顕著になったのは2018年頃からに感じる。同年の舞台『少年たち』で披露されたオリジナル曲「Night Train」も、スタイリッシュに英語詞を歌い上げていた。そして、2018年は『YouTube アーティストプロモ』にも選ばれた年でもある。元々意識していたのかもしれないが、この頃からよりリアルに海外へと視野を広げ始めたのかもしれない。
なかでも注目したいのが、彼らの向上心だ。「NAVIGATOR」の通常盤に収録されている新録された「Hysteria」。初披露の時から良かったものの、明らかに発音が向上しているのが分かる。さらに、同じく通常盤に収録されているカップリング曲「You & I」と「love u…」もほとんどが英語詞。それを流暢に歌いこなす彼らの努力は、並大抵のものではないはずだ。
また、詞中には、各々のメンバーカラーが含まれており、サビの部分にも、<Will you be mine ? Be my SixTONES ?>とグループ名が刻まれている。彼らだからこそ彩れるこの楽曲は、これからどのような色をつけていくのだろう。歌うたびにパワーアップしていくパフォーマンスから目が離せない。
新たな強みを手に入れた「Rollin’」(2019年)
しかし、歌詞に注目すると、寂しさや儚さのようなものを感じさせる。どちらかというと、強いイメージの楽曲を歌ってきた彼らだが、「Rollin’」では、<消えないで We roll, We're rolling on, Far away baby>とどこか哀愁をを含みながら歌い上げる。激しいサウンドとは相反する切ない歌詞だが、それを見事に表現する6人。そして、<When I felt Lonely and sad/キミに泣いて泣いてなんかない>や、<キミの姿、浮かんでる/今の気持ち泣いてないって>など、強がりのなかに、繊細さが垣間見える。この楽曲を聴いていると、強いイメージのある彼らのなかにある弱さのようなものを感じ、どこか安心してしまう。
そして、サビの<ねえ、I must say I love you?>の歌詞も印象的だ。「愛しているよ」ではなく、「愛してると言わなければいけない?」と間接的に愛を伝えるフレーズが美しい。
彼らのパフォマンスの強みのなかに、“儚い美しさ”が加わったと感じた「Rollin’」は、彼らにとっても、ファンにとっても特別な想いのある一曲なのかもしれない。
そして、2020年「Imitation Rain」でデビューを飾った SixTONES。これまで、5年間の歩みを楽曲とともに振り返ってきたが、これからの彼らはどのように進んでいくのだろう。そして、「NAVIGATOR」の次のシングルでは、どのような顔を見せるのか。力強いファンとともに歩んでいく、彼らの躍進に注目していきたい。【かなぴす】
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