【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#151
ミュージシャン・財津和夫の言葉
「お前なんてどっか行ってしまえ」と言われるくらいがうれしいし、魅力を感じます
2016年9月、財津和夫率いるチューリップは、結成45周年を迎えた。このインタビューでは、長野県長野市のホクト文化ホールで行われたツアー<TULIP 45th Memorial Tour it remembers>の公演に臨むにあたり、45年間の音楽活動を振り返りつつ、財津イズムが語られている。今回の名言は、「先輩アーティストとして昨今の音楽界の潮流にあえて注文をつけるならば…」というインタビュアーの質問に対する答えからの抜粋。財津は、「僕らの世代を模倣している人たちもいるし、欧米の影響を受けてやっている人もいるが、世界中の誰も知らないような、独特の音楽を作り出そうとする感じがあまりしない」「新しくても表面的だけで、どすんとくるものが感じられないのが寂しい」と主張する。刺激的な若者を求め、今もなお、切磋琢磨を続けようとする強いエネルギーが感じられる言葉である。
財津和夫 (ざいつかずお)
1948年2月19日生まれ、福岡県福岡市出身。ロックバンド・チューリップのリーダー、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、俳優。1969年、チューリップの前身となるバンド、ザ・フォーシンガーズを結成。1971年、バンド名をチューリップに改名。博多の伝説の音楽喫茶『照和』でライブ活動を始める。1972年、チューリップにて「魔法の黄色い靴」でレコードデビュー。1973年、「心の旅」が大ヒットし、一躍スターダムにのし上がる。1974年「青春の影」を発表。1976年、テレビドラマ『三男三女婿一匹』に出演。以後、多くのテレビドラマや映画に出演し続けている。1978年、ソロデビューを果たす。この頃から、作曲家として活動を始める。あべ静江、木之内みどり、松田聖子、岡田有希子、沢田知可子、寺尾友美など多くのアーティストに楽曲を提供。1989年、チューリップ解散(1997年に再結成)。その他に、ラジオパーソナリティ、CM楽曲制作、ミュージカル音楽製作、エッセイ集の執筆などの幅広い活動をしている。2020年に予定していたソロライブ<財津和夫コンサート2020 with 姫野達也 ~All Izz Well~>は、新型コロナウイルスの影響により中止や延期が続いていたが、2020年8月1日、岡山県岡山市の岡山シンフォニーホール・大ホール公演から一部再開の予定。現在も精力的に活動を続けている。
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