無意識から生まれる怪物。ブラック・
ミディが語るジャム・セッションの魅
力とは
面白い意見だね。何かエキサイティングなものを曲の中に入れたいと思っているから、パワフルな部分があるかと思えば、ミニマルな部分もある、そういうずっと動きのある音楽を作りたいんだよ。ヴァース・コーラス、ヴァース・コーラスという繰り返しをやりたくないし、だからといってただフレーズを繰り返していても同じことになってしまうから。システムを作らず、それぞれのパートで成り立ったものを組み合わせて曲を作ろうとしているよ。
一番の理由は、作品自体を面白くしたいから。自分達が一番基本としているのは、最初に持ち寄ったアイディアにいいものを加えて、一番いい構成で作っていくこと。だから曲の中にはヴァース・コーラスもあって、それは自分達が持っていたアイディアに一番適するのがその構成だった時だね。でも、もしそうじゃないのであれば、「そうじゃないということに忠実に曲を作っていく。構成のために音を合わせることはしたくないんだ。
元々バンドが始まったのは、自分とマット(・ケルヴィン/Vo&G)がランチの休み時間にリハーサル室でロングなアンビエント・セッションをやっていたのがきっかけなんだけど。それは曲を作る目的でやっていたわけではなくて、俺達が感極まるくらいの状態になるまでずっと演奏をし続けるという、メディテーション(瞑想)のようなことだったんだよね。それが段々と進化してメロディっぽくなっていったんだ。だからアイディアを広げていくということは元々自然にやっていたことだね。
40分くらいジャムをやってると意識せずに自然と生まれてくるものがあって、それが凄くいいものだったりするんだよ。それでそのメソッドが自分達には合って、ジャムで作るようになったんだ。でも、ジャムに頼りすぎる問題点もあって、そればかりだと似通ってしまうんだよね。だからそこ気をつけながら、ジャムによって生まれた様々なセクションを混ぜ合わせてバランスを保つようにしているよ。
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