【ライブレポート】沖田彩華プロデュ
ースNextrigger、デビューライブ完遂
「今日の光景を目に焼き付けて」
「東京のみなさん、こんにちは! 私たち、Nextriggerです。今日のお披露目ライブのために、2ヵ月間みっちり練習してきました。今日は元気とパワーをお届けできるように、精一杯パフォーマンスさせていただきます。よろしくお願いします!」
とMCを牽引するのは如月真由。同じツインテール姿の浅元愛南を紹介すると「煌めきシャワー!いつも笑顔のNextrigger最年少16歳、広島県出身あいにゃんこと浅元愛南です」とご挨拶。福岡県出身のゆりりんこと伊藤優莉奈のチャームポイントは「エクボ。特技はフランス語と英語です」と二カ国語を使って流暢に自己紹介をすると、客席からオー!という感嘆の声が上がった。れななんこと鈴木麗菜の出身地は、ここ東京。「今日は楽しもうと思います! チャームポイントは八重歯で、特技は太鼓です」と笑顔を見せ、群馬出身のみさもんこと岩井美佐紀は「マイペースな18歳。名前だけでも覚えていってください」とオーディエンスに“みさもんコール”を促して盛り上げた。そして、「かっ飛ばせ!如月!カッキーン!あなたの心にホームラン!」と会場を一際明るく染めたのは、広島出身のまゆちゃんこと如月真由だ。
続く「青春のラップタイム」はNMB48のカバー曲。元NMB48の沖田彩華プロデュースという由緒正しき系譜に加え、精彩を放つパフォーマンスに初々しくキュートな笑顔を取り込むキャパシティーを持った新人グループであることが感じられる。オープニングからわずか2曲を前に広がった会場の空気は、期待が現実のものとなったオーディエンスのざわめきだ。
また、この夜に披露された「ドキドキスタート!!」を含む5曲のオリジナルナンバー「passion on beat」「PURE STORY」「healing a secret」「はじまりの歌」は、タイプの異なる楽曲の揃い踏み。今やアイドル楽曲のクオリティの高さは音楽シーン注目のものだが、ベースのスラップがバリバリと身体を刺激する「passion on beat」に乗せたメンバー全員のライム、ファンシーでプリティな「healing a secret」に輝くポップな旋律など振り幅は広く、「はじまりの歌」で客席に投げ入れられたカラーボールへファンが殺到する様に、延べ全10曲の起伏に富んだドラマが際立つ。
一方で、緊張の糸もだいぶ解れた中盤のMCでは、会場を和らげるMCも。ゆりりんが司会となった同パートでは、「メンバーは上京組が多いんです。東京に来てハプニングはありましたか?」とメンバーに質問。「東京の電車ってあまりガタガタ揺れないじゃないですか。乗り心地が良すぎて、よく寝過ごします。秋葉原から乗ったのに目が覚めたら秋葉原で」と山手線を一周してしまったのはまゆちゃん。ゆりりんは「外出するときに、ゴミ出しをしようとリュックを背負って、両手にゴミ袋を持って家を出たんですけど、そのまま駅まで行ってしまって。駅から家まで戻りました(笑)」と天然炸裂のエピソードトークを披露した。これに、れななんは「ネクトリのメンバーは天然が多くて(笑)。大阪合宿の1ヵ月間は毎日がハプニングの連続で、笑いが絶えなかったんです」とメンバー間の仲の良さも明かし、「ヘンな娘が多いんですけど、よろしくお願いします!」とMCをシメて会場を爆笑させるなど、トークでもファンを満足させたようだ。
という言葉を、ラストナンバーとなったNMB48のカバー曲「虹の作り方」を前にしっかりとまゆちゃんが語って、本編の幕を閉じた。
そして、アンコールに応え、再びステージに登場したのはTシャツ姿のメンバーと、プロデューサーの沖田彩華だった。NMB48のカバー曲「甘噛み姫」のイントロがおもむろに流れ出すと、会場のコールも一際大きく響き渡る。沖田彩華のダンスのキレと柔らかさは現役そのもの。そのパフォーマンスがネクトリ5人のポテンシャルを一気に引き上げ、一体となったステージと客席のアンサンブルは爆音を生んで全てが嵐のように吹き荒れたアンコールでもあった。
「“初めまして”のネクトリちゃんはどうでしたか?」と客席に問い掛けた沖田彩華に、盛大な拍手をもって応えるファン。「一昨日デビューして、今日は3本目のライブになるんですけれど、確かに、ちょっとずつちょっとずつレベルアップしていることを感じています。あとは、MCがもう少しおもしろかったら(笑)。それは今後の課題として、みなさんにも成長を見守っていただけたらと思います」と愛情たっぷりに語り、メンバーに今日のステージの感想を訊いた。「3回目のステージですけど、まだまだ緊張しています」と答えたみさもんに、「初心を忘れずに頑張って」とプロデューサーらしくアドバイスを。「今日の光景を目に焼き付けて、これから前に進みたい」と答えたゆりりんの言葉に深く頷いた。
「令和という時代をしっかりと駆け抜けて、もっともっと大きなグループになっていけるように、私たちはまだまだ頑張っていきますので、今後のNextriggerに注目していただけたら嬉しいです」──プロデューサー沖田彩華
以下に、<Nextrigger ドキドキ♡スタートin TOKYO>終演後、メンバーを代表して如月真由と鈴木麗菜、そしてプロデューサー沖田彩華に訊いたライブの感想をお届けしたい。
◆ ◆ ◆
「ステージ上でもお話しましたが、“お客さんに来ていただける”っていうことが当たり前ではないっていうことを、今日はすごく感じて。環境に慣れることなく、毎回初心を持って今後の活動を行っていきたいと改めて思いました」──如月真由
「私は東京都出身なので、今日は地元でライブができたんです。そういう意味で、また初日の大阪公演とは違った緊張感もあったんですね。でも、すごくステージを楽しむことができました」──鈴木麗菜
「ネクトリの現在の夢はZepp公演です。謙虚に、これからも一歩一歩上がっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします」──プロデューサー沖田彩華
◆ ◆ ◆
取材・文◎BARKS編集部
撮影◎makeyLAnd
■デビューライブ<Nextrigger ドキドキ♡スタートin TOKYO>2019年5月3日(金・祝)@東京・SHIBUYA TAKE OFF 7セットリスト
01. SE
02. ドキドキスタート!!
03. 青春のラップタイム ※NMB48カバー
04. passion on beat
05. PURE STORY
06. healing a secret
07. はじまりの歌
08. 虹の作り方 ※NMB48カバー
encore
09. 甘噛み姫 with 沖田彩華 ※NMB48カバー
10. ドキドキスタート!!
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