お洒落な四つ打ちボカロ曲「フラジー
ル」を聴いて考えてしまうのは、自分
の弱さ
お洒落な四つ打ちボカロ曲「フラジール」を聴いて考えてしまうのは、自分の弱さ
聴いていると体が勝手に揺れてしまうようなサウンド。でも気持ちが盛り上がってくる訳じゃなくて、ちょっと考え込んでしまうような歌詞。
「フラジール」とは?
EDM調ではありますが、踊りたくなるというよりは一人きりの夜に聴きたくなる、不思議な魅力のある四つ打ちナンバーです!
https://www.instagram.com/nulut/
次に、中毒性の高いサウンドについて書いていきます。
基本になるのは四つ打ちのリズム。EDM調のサウンドです。
しかしアコースティックギターの音色が使われていたり、メロディーは抑揚が少なかったり。
中毒性を生んでいる要因はそこにあります。
ワガママなメッセージ性?意味深な歌詞について
ではここからは「フラジール」の歌詞の中身を見ていきましょう!
その誰かとの関係はすでに終わっていて、嫌なことばかり頭に過ぎります。
しかし「出来るなら痛くしないで」思い出して、つらい気持ちにはなりたくない。
そんな、揺れ動く主人公の気持ちが読み取れます。
さきほど書いた「誰か」との距離感を歌っています。
構わず、離れた場所に居てほしい。でも「話をして」「窓越しに」顔は見たい。
嫌いじゃないけど「好きだ」という感情を伝えられる間柄でもない…難しい関係性です。
「戸惑ってるふうにしてた」という過去形の表現から察するに「無頓着なあの子が傘を差したら」というくだりは、過去の記憶なのでしょう。
今は「無頓着なあの子」はいないのです。
そしていなくなったことを、悲しくないと思って欲しい。
相手にこう思って欲しい、こう思ってくれたら自分は楽だ、という風な。
最後を見る辺り、やはり主人公は「無頓着なあの子」もとい「君」のことを思っています。
しかし出てくる言葉は相手への要求ばかり。
それは、もしかしたらタイトルに隠されているのかもしれません。
「フラジール」の歌ってみた動画のオススメを3つご紹介
ちょっと歌詞解説の最後を濁した状態ですが、ここで「フラジール」のオススメ歌ってみた動画を3つ紹介させて頂きます。
しゅーず
skip-A
ノリの良いテンポですが、クールな曲調なので頑張って歌わなくても雰囲気が出るはずです。
「フラジール」というタイトルの意味は?
さてさきほど濁したタイトルの意味についてです。
「フラジール」の綴りは「fragile」。この言葉は壊れやすい、などの意味を持ちます。
もっと言うと、メンタルの弱い人間、だと言えます。
「君」は「無頓着なあの子」でした。無頓着ということは、気づかないうちに主人公を壊すようなことをしてしまう可能性だってあります。
TEXT 荒木若干
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