【インタビュー】alcott、煌びやかで
スタイリッシュなサウンドで“恋”を
描いた一作『あまのじゃくし』
■メンバーはすごく個性が強いけど僕が作る楽曲に歩み寄ってくれる
■それが良い化学反応を起こしているのかなという気がします
――まずはalcottがどんなふうに結成されたのかを話していただけますか。
貴田宰司(以下、貴田):僕らは、大学が一緒だったんです。みんな関西学院大学に通っていて、軽音部に所属していたんです。最初はゼミが一緒だった内田将之(Gt&Cho)と話をするようになって、二人ともRADWIMPSが好きだったので、だったら一緒にバンドをやらないかという話になって。その後ベースの谷里志と前任のドラムが加わってalcottを結成しました。最初の頃はRADWIMPSに似てしまうことに悩んだりしたけど、徐々にそれもなくなっていきましたね。alcottらしさみたいなものができてきて、わりとどんなものをやってもalcottになるという状態になったんです。なので、今はやりたいようにやっています。勿論そこにはルーツというものがありますけどね。僕は元々ゆずさん、コブクロさん、Mr.Childrenさんが好きで、その辺りが僕の中で一番大きい軸になっているのかなという気はします。
――メロディアスなものが好きなことがわかります。貴田さんはalcottで全曲の作詞/作曲を手がけられていますが、いつ頃、どんなふうに音楽に目覚めたのでしょう?
貴田:元々音楽は好きやったし、子供の頃からずっとピアノを教えてもらっていたんですけど苦手でした。ご飯の後に15分間絶対に練習しないといけない時間があって、そこをどうやってスルーするかということしか考えていなかった(笑)。「ごちそうさま。うぃっす」みたいな感じでうまく逃れたかったけど、母親に「宰ちゃん、ピアノね」と言われて、仕方なく15分間弾くという(笑)。高校のときに親友がギターを弾いていて、それがすごくカッコ良かったんですよ。それで教えてもらったらすごく楽しかった。それに、僕が通っていた高校は総合学科という形の自由な学校だったので、僕は音楽を専攻していて、そこで作曲をする課題があって、いろんな曲を作っていたんです。めちゃくちゃダサい曲とか(笑)。その頃の僕は親友とPostというユニットを組んでいて、『鉄腕アトム』のノートに二人で作った曲を書きとめていたんですよ。そのノートを見返してみると、タイトルだけ書いてある曲とかもあって。“クロワッサン”というタイトルと“作詞/作曲 貴田宰司”だけ書いてあって、詩は真っ白だったりするんです(笑)。
――イメージはありつつ形にできなかったんでしょうね(笑)。友達とユニットを組まれていたということは、高校生の頃から歌われていたのでしょうか?
貴田:歌っていました。もともと歌うことは好きだったんです。Postでは親友がギターを弾いて、僕は歌っていて、ずっと二人で路上ライブをしていました。
貴田:いや、当時の僕達は臆病だったので、西神中央という地下鉄の始発駅でやっていました。大きいところですけど、“そこじゃないでしょ”という場所です(笑)。そこじゃ絶対に人に見てもらえない…みたいな(笑)。でも、1回酔っ払いが1万5千円くらい入れてくれたことがあるんですよ。歌っていたら会社員の人達がバァーッと集まってきて、「ええやんけ!」と言って(笑)。
――すごいですね! 当時から光るものを持っていたんでしょうね。
貴田:どうなんでしょうね(笑)。そんな高校時代を経て、浪人していた頃にRADWIMPSをよく聴いていたんです。それで、大学に入学してalcottを組むんです。僕と内田、谷の三人はその頃からもうずっと一緒なので、お互いを知り尽くしているようなところがあって。新たに加入してくれたドラムの小浦哲郎さんともうまくいっていて、いい環境でバンドがやれて幸せだなと思っています。
――わかります。alcottのアルバムを聴いて、メンバー四人のバランスがすごくいいことを感じました。
貴田:バランスは本当にいいんですよ。alcottみたいな音楽はギタリストの我が強すぎるとうまくいかないような気がするけど、内田はそういうタイプではなくて。で、谷はレッド・ホット・チリペッパーズやマキシマムザホルモンが好きで、そういう彼のロック色が良いアクセントになっていると思うし。内田と谷はすごく個性が強いんですけど、僕が作る楽曲に歩み寄ってくれて、それが良い化学反応を起こしているのかなという気がしますね。
貴田:今回のアルバムは、元々は今年の3月から4ヶ月連続で楽曲を配信リリースした“LOVE LETTERS”から始まったんです。さらに元を辿れば今年の2月に「スーパーノヴァ」という曲が代々木ゼミナールのCMソングになって、その前から曲作りを始めたので、今回のアルバムは本当に1年くらいかけて練った作品といえます。“LOVE LETTERS”は恋愛をテーマにした楽曲と、それに基づいた小説、映像の三つを同時にリリースするという企画で、“LOVE LETTERS”を終えた時に5曲揃っていたし、アルバムのタイトル曲にもなった「あまのじゃくし」も、その時点であったんです。その頃はすごくラブソングに重きを置いていたというか、そこに向き合わなければならないという意識でいたけど、やっぱり僕はラブソングを聴いて育ってきたし、曲を作っている以上そこから目を背けるわけにはいかないなという気持ちがあって。今回の『あまのじゃくし』は、愛情というものに敏感になっている状態で作ったアルバムという印象がありますね。
――たしかに、ここまでラブソングを押し出したバンドは最近では少し珍しくて、それが良い方向に出ていることを感じます。それに、ドリーミィかつ洗練感を纏った楽曲を軸にしたうえで、いろいろな曲があることもポイントです。
貴田:曲調の幅広さに関しては、僕は結構バランスを見るタイプなんですよ。アルバムの全体像をイメージしたときに、こういう曲がほしい、ああいう曲もほしいと思って。全部の曲を狙って作ったわけではないけど、アルバムに必要なピースみたいなことを意識しながら曲を作っていって、気づいたらすごくジャンルの幅が広いアルバムになりました。僕は洋楽、邦楽を問わずいろんな音楽が好きだし、今の時代はもう音楽を聴きたい放題ですよね。サブスクとかを使って、自分の好きな音楽をパンパン聴ける。それが僕にはすごく良い形で作用していて、いろんな音楽のいろんな要素が自分の中に蓄積されていっているんです。それを自分のオリジナリティーとして還元できる部分が大きくて、いろんな曲を作れるのかなという気がします。それに、冒頭にも言ったように、わりとどんな曲をやってもalcottになるんですよ。それが分かっているから、今回も自由な感覚で曲を作っていきました。
――多彩さを持っていながら散漫にならないのは、大きな強みと言えますね。『あまのじゃくし』も決して“なんでもあり”ではなくて、太い幹があるうえで、いろいろな枝葉があるというイメージです。
貴田:そう感じてもらえたなら良かったです。それに、曲調という観点からすると、いろんな色があるという印象を受けると思うけど、歌詞を書いているのは僕なので。僕はそこまで強い人間ではなくて、自分の弱さみたいなものを吐露しやすい場所が楽曲だったりするんです。今回もそういう部分が結構あったし、どんな曲を書いても根底にあるのは自分だったので、そこが1本の幹になっているのかなというふうには思いますね。
――作り手の人となりが表れている音楽は魅力的ですし、ファンの方も嬉しいと思います。『あまのじゃくし』に収録されている曲の中で、特に印象が強かったり、思い入れが深い曲なども教えていただけますか。
貴田:本当にいっぱいあるんですよね。でも、個性的ということでいうと7曲目の「与太郎」は、かなり個性的ですね。この曲は一番最後にできた曲で、本当に好きなようにやっているんです。他の10曲は、ある程度コンセプトに寄り添ったようなものを作ろうという意図が見え隠れしていたけど、「与太郎」に関してはもう自分達が好きことをやろうというのが前面に表れている。しかも、レコーディングの前日まで、できあがっていなかったんですよ(笑)。歌詞も、ほとんどできていなかった。この曲は喋りを結構活かしていますけど、ああいうのはその場でどんどん付け足していったんです。
――本当に? それは、ちょっとビックリです。
貴田:自分でも、よくできたなと思います(笑)。でも、この曲の歌詞は、あまり迷わなかったんです。11曲目の「小火」もそうですが、僕の根本は“できの悪い男”なので、うまくいかなかったり、ダサかったり、カッコつけたいのにつけられないというように、イケてない部分がいっぱいあるんです。それを、そのまま乗せられたというか、普通に語るように乗せていけたんですよね。それに、ちょうどその頃に「小火」のミュージック・ビデオで、ちょっと演技をすることがあって。僕は演技をするのは初めてだったし、初めて俳優の人と絡んで、演じるということがどれだけすごいことなのかが本当にわかった。と同時に、演じることが、すごく楽しかったんです。それがレコーディングにものすごく活かされたというか、「与太郎」の世界観をどうやって演じようかなと思って、もう入り込んで作っていったんです。だから、ものすごく違和感があるんですよね、曲と僕の歌に対して。その違和感というのは狙って作っていて、たとえばサビで“Baby Baby Love”と歌うところがあるんですけど、どちらかというとミュージカルのイメージで、みんなは“バッ!”と歌うんですよ。でも、僕の世界観だけは違っている。みんなの世界と僕の世界が違っていて、ライブでもそれがはっきり出ると思うんです。みんなと創りあげる世界の中でも、「与太郎」はちょっと舞台を観にきたような感覚を味わってもらえるようにしたいなと思っています。
■alcottはどういうヤツらなの?というのが全部出ている曲
――ダンサブルな歌中とサンバ・ライクなサビを融合させた「ドールポップ」も注目です。
貴田:この曲は“LOVE LETTERS”の延長線上に位置するラブソングではあるんですけど、女性というのは男性よりも強いですよね。こういうことを言うと、女性から顰蹙を買いそうですけど(笑)。でも、絶対的に、女性のほうが強いと思うんです。妊娠して、出産するのもやっぱり女性だし、出産するときの痛みを男子が受けると死んでしまうという話を聞いたことがあるし。根底として男性は女性には敵わないと僕は思っていて、「ドールポップ」は毎日がんばって仕事をしている女性に向けた曲です。女性は気づかないうちにストレスが溜まってしまったり、しんどくなったりしても耐えられてしまうからこそ、がんばってしまうんですよね。だから、“がんばり過ぎないでほしい。たまには息抜きをして、恋をしてみたらいかがですか?”ということを歌っています。女性と恋というのは本当に密接な関係性にあって、女性は恋をした瞬間に無敵な感覚になるらしくて。僕は、そういう“無敵感”がある女性を描きたかったんです。それがalcottの前作の『YELL』に入っている「ポップコーンウーマンに捧ぐ」という曲から続いていて、“ポップコーン”の“ポップ”とリンクさせて、仕事ばかりしていないで、どんどん恋してほしいという気持ちを込めてすごくハッピーに仕上げたのが「ドールポップ」です。
――気持ちがあがる曲になっていますよね。それに、2番のAメロの後にダブパートを持ってくる辺りにも、センスの良さを感じます。
貴田:僕らはCメロ(展開パート)を大事にするタイプで、どの曲もメチャクチャこだわるんですよ。それは、Mr.Childrenの桜井(和寿)さんの影響なんですけど。あの人が作るCメロというのは、必ずそこに言いたいことが入っている気がしていて、僕らもそれを意識しているんです。だから、alcottの曲はCメロを聴いてもらうと、貴田宰司の言いたいことが大体詰まっているという。Cメロで、どういうふうに外せるかなということが根本としてあって、でも外しすぎると合わないんですよね。なので、一番良いkところを常に探していて、今回の「ドールポップ」はダブに落とし込みました。遊べるし、言いたいことも言えるという意味で、紅茶でいう最初の一滴みたいな一番おいしいところが、僕はCメロだと思っています。
貴田:「告白記」は“LOVE LETTERS”の一発目に作った曲で、恋を描きたくて。恋の始まりは告白だと思うんですよ。その儀式を乗り越えないと恋人になれないというのがあるので、告白を記したものを書きたいと思って作ったのが「告白記」です。この曲は女性言葉で歌っているんですけど、告白をするまでが1番で終わるんですよ。僕が描きたかったのは告白する場面までだったので、そこから先はどうしようと思って。そこで、ヒネくれた自分が出てくるわけです(笑)。書きたかったことは書いたのに、“この女の子は、この後どうするんだろう?”と考えてしまって。自分もそうだったけど、告白した後は怖くなるんですよね。それで逃げ出してしまうのが2番のCメロで、そうなったときに相手の男に“お前、どうすんねん?”と。自分が好きな女性に、先に告白されてしまった男……もう、その時点でヘタレですよね(笑)。先に告白されたうえに、去られてしまったら、もうそれ以上の愛で応えるしかないだろうというところで、最後のサビは男性目線になっているんです。
――曲の途中で目線が変わっていることに気づいたときは衝撃を受けました。
貴田:良かった(笑)。最後のサビの歌詞は1番の歌詞で描いた女性の想いに対して、一つ一つ応えているんです。“初めて声をかけたときに、髪を触って困ったような顔をしていた”というところで、女性のほうは自分のことが嫌いなのかなと思ったけど、男子のほうはどうやって応えていいかわからなくて、とまどっていたんです。それで嫌われてしまったんじゃないかと思ったりもしたけど、今はもうそんなことはどうでも良くて、好きだと言われたことに対して、それ以上に君のことが大好きだよ、傍にいてほしいということを伝えたいと。とにかく、先に告白させてしまったことを、なんとか挽回しようという(笑)。そんな男子の心を描いています。
――胸キュンですねぇ(笑)。8分6拍子特有のたゆたうような雰囲気を活かした曲調も相まって、「告白記」は本当にヤバいです。
貴田:ありがとうございます。ちょっとメランコリックな感じを出したくて8分6拍子にしたんですけど、自分でもうまくマッチしたと思います。ゆったりとしていて、でも正確に時を刻んでいく感じもあって、ストーリーが進んでいくことを表現できたことを感じるので。良い形に仕上げられて満足しています。
――聴くと恋をしたくなる曲といえますね。
貴田:実際この曲を聴いて勇気をもらって、ちゃんと想いを伝えることができましたという人が何人もいるんですよ。“今から告白しにいってきます”というメッセージが届いたりもしたし。それは、すごく嬉しかったです。
――わかります。それは自分の創った音楽が、その人の人生に入っていっているということですからね。
貴田:そう。そんなに嬉しいことはないんですよ。「告白記」を作ったことで、そういう声が届いて、一層音楽に対するモチベーションが上がったことを覚えています。
――最近の若い世代は恋愛をめんどクサく感じる人が多いようですが、alcottを聴いて、いい恋をしてほしいなと思います。続いて、アルバム・タイトルにもなっている「あまのじゃくし」は、ハードなオケとべらんめぇ調の歌詞を活かした、ちょっと異色のナンバーです。
貴田:この曲は、かなり攻めていますね。この曲は哲郎さんが加入する、しないというところで、哲郎さんに向けて作った楽曲でもあるんです。歌詞に“新しいBorn 咥えた一歩”という言葉あって、その“新しいBorn”というのが哲郎さんのことで、新しい骨を加えて大きく飛び出そうというような思いを込めました。それに、メンバーとか僕自身もそうですけど、男四人でバンドをやっていると素直になれなかったり、うまく甘えられなかったりといった、あまのじゃくなところがあるんですよね。そういう部分を歌にしたかったというのもあって、alcottを表現したというか、“alcottというバンドは、どういうヤツらなの?”というのが全部出ている曲かなと思います。
――「あまのじゃくし」は、alcottらしい洗練感を纏ったハード・チューンになっていることも注目です。というか、いろいろなことをされるバンドですが、一貫してオシャレですよね。
貴田:シャレオツですか?(笑) 僕が聴いてきた音楽は良い音が鳴っていたという印象が強くて、自分達の音楽もそういうものにしたいという思いがあるから、それで洒落て聴こえるのかもしれないですね。ただ、音楽というのは人となりが出るので、音はすごくオシャレだったとしても、歌詞は泥臭かったりするんですよ。それでいいんだと最近気づいたんです。今回のアルバムは僕がどういうふうに考えているかとか、どういうふうな思いなのかといったことが伝わるものにしたいと思って作ったんですけど、ここから次の展開というと、もっとありのままの自分を見せていくべきだなと思って。自分の弱い部分だったり、ダメな部分だったりも、もっと見せていこうという思いが今はありますね。
貴田:僕も、そう思っています。今回の『あまのじゃくし』がまた一つ気づかせてくれた部分があって、よりalcottというバンドと向き合って作っていく中で、自分達はまだ成長過程にあることを感じたんです。“あまのじゃく”に“し”をつけたのは子供という意味なんですよ。おたまじゃくしがカエルになるように、あまのじゃくしも、あまのじゃくしのままでは終わらないと思う。成長していくために、本当の自分というものをもっと明確に出していけたらいいと思うし、それが曲を作るということなのかなという気がするんですよ。なので、今後はもっと自分をさらけ出していこうと思っています。
――煌びやかな音楽性でいながら歌詞は赤裸々というのは、独自の魅力を持ったものになる予感がして楽しみです。今回の『あまのじゃくし』のボーカルの面で大事にしたことなども話していただけますか。
貴田:どの曲もそうですけど、曲にはテーマがあって、主人公がいて。で、僕はその主人公が歌っているように歌いたいなと思っているんです。だから、レコーディングでは表現するということに、すごく時間をかけました。どれだけ上手く歌えたとしても、主人公が歌っていないと感じたり、ちゃんと思いを乗せられていないと感じると躊躇なくボツにする。そこは、本当に徹底しました。
――なるほど。たとえば、ダンサブルな曲だから、それに合う歌を…というようなアプローチではないんですね。
貴田:全然、違います。例えば10曲目の「FUN」で言うと、すごくキラキラしている女の子が自分の大切な人に問いかけるような歌詞になっていて。僕は男ですけど、その女の子が歌ったらどういう歌になるだろうということを明確にイメージしたうえで歌いました。「小火」は、本当に僕自身……さっきからずっと言っていますけど、弱い自分というか、過去の恋愛を後悔しているような自分を描いていて。女性というのは、別れても結構“ケロッ”としていますよね。でも、男性はどうしても引きずってしまう。その自分がしまっていた想いに、ふとした瞬間に火が点いてしまうことがあるけど、その火が大きくならないうちに消し止めるというのが「小火」なんです。だから、本当に自分というものを描けた曲だなと思っています。で、それは、ただの独り言だけど…ということで折り合いをつけたんです。会いたいという気持ちがあるけど、どうか君には聞こえないようにと。だから、この曲は自分が家で一人で歌っているような……こぼれてしまっているような歌い方ということを意識しました。そんなふうに、どの曲もどこまで自分が歌詞の主人公に歩み寄れるかというのが、今回の歌録りで一番時間をかけたところでしたね。
――表情豊かで、なおかつ表現力に富んだボーカルも、『あまのじゃくし』の大きな聴きどころになっています。さて、『あまのじゃくし』はより多くのリスナーに響くことを予感させる良質な一作に仕上がりましたし、12月に行うツアーも楽しみです。
貴田:ライブでも表現したいと思います。ただ単に音楽を聴かせるだけのライブではなくて。『あまのじゃくし』というアルバムを一個一個表現して、それがライブに来てくれた人が自分と向き合う一つのきっかけになるといいなと思っているんです。自分が隠していた気持ちや見ないようにしていた気持ちに、ちゃんと向き合えるようなライブをしたい。『あまのじゃくし』という作品自体がそういうアルバムなので、きっと僕がイメージしているライブを形にできると思います。
取材・文●村上孝之
7th Full Album『あまのじゃくし』
2018.11.14 Release
LNCM-1271 \2,300 (without tax)
1.スーパーノヴァ
2.つがいの蝶
3.ドールポップ
4.告白記
5.春へ
6.あまのじゃくし
7.与太郎
8.またたび
9.予報外れのラブソング
10.FUN
11.小火
ライブ・イベント情報
<alcott“あまのじゃくし”ツンデレラ・ストーリーTOUR 2018>
12.01 (sat)金沢AZ
OPEN 17:00 / START 17:30
w)ゲストあり
12.07 (fri)仙台MACANA
OPEN 18:00 / START 18:30
w)indischord and more...
12.14 (fri)福岡Queblick
OPEN 18:00 / START 18:30
w)CRAZY VODKA TONIC and more...
12.16 (sun)名古屋アポロベイス
OPEN 17:00 / START 17:30
w)ゲストあり
12/18 (Tue) 渋谷TSUTAYA O-Crest
OPEN 18:30 / START 19:00
12/20 (Thu) 心斎橋Music Club JANUS
OPEN 18:30 / START 19:00
<alcott主催イベント“BUTAFES 2018”>
11.23 (fri)
MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎 / KOBE LIVEACT BAR VARIT. / KOBE BLUEPORT / KINGSX / Live House ART HOUSE 神戸地区ライブハウス5会場
出演:
alcott / WOMCADOLE / EVERLONG / KAKASHI / クアイフ / the quiet room / Slimcat /ソウルフード / DJライブハウスキッズあるある中の人 / the twenties / ペペッターズ / 山岸竜之介
あいくれ / Amelie / Unblock / ofulover / CRAZY VODKA TONIC / ドラマストア / ニアフレンズ / Mr.ふぉるて
アイビーカラー / SOUTH BLOW / そこに鳴る
超能力戦士ドリアン / ハンブレッダーズ / Maki
CIVILIAN / POT / 羊文学 / climbgrow / ircle / suga/es / the paddles / 秋山黄色 / ジラフポット / YEN
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