マリアンヌ・フェイスフル、ニック・
ケイヴとの対談映像公開

マリアンヌ・フェイスフルが、今月初め4年ぶりに発表したスタジオ・アルバム『Negative Capability』で共作したニック・ケイヴとのレコーディングや対談の様子を収めた映像を公開した。
マリアンヌはこの中で、自分は歌の才能ではなく外見が気に入られ、デビューすることになったと話した。「発掘されたとき私は17歳だった。(ザ・ローリング・ストーンズのマネージャーだった)アンドリュー・オールダムがパーティーで私を見かけたの。彼は、私が歌えるとか音楽的なことを考えてやることにしたんじゃない……、私が可愛かったからよ。彼が目を付けたのはそこだった。私の顔は売れるって思ったの」

「それで、私の人生は突然、ひっくり返り、ケンブリッジやオックスフォードへ行く代わりに、アトランティック・スタジオで、ミック(・ジャガー)とキース(・リチャーズ)と“As Tears Go By”を歌ってた」

「いまは、そうして良かったってすごく思うけど、長いこと……、自分ではなく他の人たちの幻想を満たしていただけ」

「最終的には、我慢するか消えるかだって悟った」というマリアンヌは、プライベートで問題を抱えていたのもあり、音楽から離れていた時期があったものの、70年代終わりからはコンスタントにアルバムを発表しており、『Negative Capability』は21枚目の作品となる。
長年のコラボレーター、ロブ・エリス、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのウォーレン・エリス、Headらがプロデュースし、「As Tears Go By」、ケイヴと共作した「The Gypsy Faerie Queen」など10曲を収録している。

Ako Suzuki

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