C・ゴールディ「リッチー・ブラック
モアは前座のギター・ソロを禁じてい
たが…」
彼は『Metalholic』のインタビューで、当時をこう振り返った。「リッチーが僕らを前座にしたのは、彼は(ジェフリアの曲)“Call Of The Heart”を聴き、僕らをジャーニー・タイプのバンドだと思ったからだ。彼はギター・コンペティションみたいなことをするのを嫌がっていた」
「僕ら、緊急ミーティングを開いたんだ。“もしゴールディがソロをやらず、君らがパフォーマンスをもうちょっとトーンダウンすれば、ツアーに参加し続けることができる”って言われた」「みんなの視線が僕に注がれた。僕は“いいよ、もちろん”って言ったんだ」
しかし彼は、もう解雇される心配がなくなったツアー最後の夜、当時彼がよくやっていた独自の弾き方でソロをプレイしてみたそうだ。そしてその後、廊下で、恐れていたブラックモアとすれ違うことになってしまったが、彼からは思ってもみなかった言葉をかけられたという。
「“あれ、どうやってやるのか俺に見せてみろ”って言われたんだよ(笑)。“なに?”だよ。僕は固まり、パニックった。何年も彼のソロから学ぼうとしてきたんだ。それが、彼からどうやるのかって尋ねられたんだから。僕はざっと教えて、走って逃げた」
その対応を「バカだった」と後悔したゴールディは、ロニー・ジェイムス・ディオからブラックモアの楽屋を訪ねてはいけないと言われていたにも関わらず、あらためて挨拶しに行ったという。
「ノックすると彼がドアを開けたから、“ずっとあなたを崇拝してました”って言った。彼は、“だから?”みたいな顔してた。“しまった”って思ったよ。彼はギター・ソロを禁じてたから、 “ずっとあなたを崇拝してました。クソ野郎”なんてこと言う人達もいたみたいで、僕もそう言い出すんじゃないかって思ったらしい。僕は、“あなたは最高で、それはこれからもずっとそうです”って言ったんだ、“嫌な感情はありません”ってね。で、手を差し出したら、彼は握り返し、“中に入りな”って言ってくれた」
「彼は完全なるジェントルマンだった。楽しい時間を過ごしたよ。なぜなら、僕は彼に対し、彼に値する敬意をちゃんと表したからね」
ゴールディは1986年にジェフリアを脱退し、ディオに加入。現在もDIO DISCIPLESとして活動しつつ、先月、ニュー・バンドDream Childのデビュー・アルバム『Until Death Do We Meet Again』をリリースした。
Ako Suzuki
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