フェンダー、リーズナブルなエレキギ
ター新シリーズやエフェクトペダル、
アコギなどSUMMER NAMM発表の新製品
をお披露目
今回の新製品の目玉は、NAMM開催の一週間前にリリースされた「Player」シリーズ。若いプレイヤーに向けたモダンな仕様が特徴で、ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター、ジャガー、プレシジョンベース、ジャズベース、さらにジャガーベースをラインナップ。豊富なカラー、多彩なタイプの21モデル94製品を揃えた。
中でもハムバッカー搭載モデルの比率が高く、テレキャスターやストラトキャスターでは、HSSモデルやHSHモデルも用意。Floyd Rose搭載モデルやフレイムメイプルのモデル、さらに今回展示はなかったがレフトハンドモデルも多くラインナップする。ジャガーやジャズマスターはエントリーユーザー向けに、トラディショナルなモデルよりもスイッチなどを減らし、極力シンプルかつモダンな仕様。また、指板に関してはMade in Japan Traditionalシリーズなどヴィンテージ・モデルを踏襲したモデルのようにRがきついとハイポジションでチョーキングした時に音づまりがするということで、今回のモデルはすべて9.5インチラジアスとなっている。
このほかルックスで際立っているのが新色の存在。Buttercream、Polar White、Sonic Red、アメリカン・クラシックカーを彷彿させる落ち着いた味わいが魅力のTidepoolやSage Green Metallicなど、多彩な色が揃った。
価格は72,000円から(税別、以下同じ)。Fenderブランドでは最も低価格なエントリークラスモデルとなる。
■Parallel Universe「Troublemaker Tele」&ジャズマスター60周年モデル
Winter NAMMで発表され、フェンダーを代表するモデルのDNAを掛け合わせたハイブリッドなモデルとして話題を集めたParallel Universeシリーズからは、フェンダー自らが“衝撃作”と呼んだ「Troublemaker Tele」が登場。メイプルトップのマホガニーボディに2基のハムバッカーピックアップ&切り替えスイッチ、カブロニータのピックガード、そしてラッカー仕上げとGibsonのギターを思わせる仕様で注目されたモデルだ。テレキャスターのボディにストラトキャスターのネックという構成なので、実物を見ると意外とGibsonっぽさは感じられないという人が多いそう。カラーは展示機のIce Tea BurstのほかIce Blue Metallicもラインナップする。
ジャズマスターの60周年記念モデルにも新機種が登場。「Limited Edition 60th Anniversary Classic Jazzmaster」(170,000円)は、シングルコイルピックアップを2基搭載、リズム/リード切り替えコントロール、21本のナロートールフレットを装備した9.5インチR指板、メイプルCシェイプネックなどモダンプレイヤーが求めるスペックをフィーチャー。ピックアップ製作の名匠Tim Shawによる3基のハムバッキングピックアップを搭載した「Limited Edition 60th Anniversary Triple Jazzmaster」(250,000円)もラインナップされる。
■エフェクトペダルにはファズ、ディストーション、ブースターが追加
「The Pelt Fuzz」はLevel、Fuzz、Toneのおなじみのコントロールに加え、サウンドの輪郭を調整するBloomコントロール、ミッドレンジをブースト/カットするMidスイッチ、サウンドに厚みを加えるThickスイッチを用意。ファズはスイートポイントを探すのが難しいエフェクターの一つだが、このモデルはどんな設定にしてもおいしい音が作りやすいのが特徴。艶のある魅力的な音色を聞くことができた。
「Full Moon Distortion」は、前回リリースされた「Plugilist Distortion」がけっこう歪むオーバードライブといった印象だったのに対してもっと定番寄り。「これぞディストーション」というサウンドに仕上がった。音の質感が変えられるTEXTUREスイッチで、荒々しいサウンドと、よりシルキーな感じが選択可能。BITEスイッチは、クランチっぽいチャキチャキした歪みが得られる。4つのEQも備え、かなり幅広い音作りができる。
最後の「Engager Boost」はフェンダーらしく、どこまでもクリーンなブースター。20dBの範囲でレベルが変えられるが、どこまで上げても歪まないのが特徴。音色を変えずに全体を持ち上げたいという時に重宝する。
価格は順に16,500円、20,000円、13,000円。手軽に試してみたくなる価格も魅力だ。
■Squier Contemporaryシリーズ&アコースティックギター新モデル
モダンなギターを求める若いプレイヤーに向け、WINTER NAMM SHOWでデビューしたSquier Contemporaryシリーズからは、ジャズマスター・バージョンが登場。アクティブピックアップ搭載のパワフルな「Contemporary Active Jazzmaster」は、マッチングヘッドに、フェンダーの中でもかなり平らな12インチラジアスの指板を採用。高音でのチョーキング、速弾きに威力を発揮する。このほか実機展示はなかったが、Jazz Bass、Active Jazz Bass HHと同5弦モデルがラインナップに加わっている。
同じくWINTER NAMMで登場したCaliforniaシリーズは、ストラトヘッドと斬新なカラーで注目を浴びたアコースティックギター。今回新たにアコースティック・ベース「Kingman Bass」(89,000円)と、12弦アコースティックギター「Villager 12-String」(75,000円)がラインナップに加わった。ベースはジャズベースのネックをそのまま使用。エレキから持ち変える際に違和感なく弾けるのがポイント。このほか、Californiaシリーズの「Redondo Player」、「Newporter Player」にはレフトハンドモデルが追加された(いずれも49,500円)。
■グレース・ヴァンダーウォールのシグネチャー・ウクレレが登場
ウクレレでは、2017年にアナウンスされていたグレース・ヴァンダーウォールのシグネチャーモデルがついに登場。2種の実機が展示された。
グレース・ヴァンダーウォールは2016年に12歳でデビュー。13歳の時にフェンダー史上最年少でエンドース契約を結んでいる。今回展示されたのは、彼女愛用のソプラノウクレレにインスパイアされたソプラノサイズの「Grace VanderWaal Moonlight Ukulele」と、コンサートサイズのシグネチャーモデル「Grace VanderWaal Signature Ukulele」。どちらもゴールドスパークルロゼッタ、ゴールドのハードウェア、4インチのテレキャスター・ヘッドストックを採用。ネック裏には彼女のサインが入っている。リリースは秋頃を予定。
テレキャスター・ヘッドストックを採用したCalifornia Coastシリーズウクレレには新しいカラーバリエーションが登場。ソプラノサイズの「Venice」(10,000円)、コンサートサイズの「Zuma」(22,000円)に、それぞれポップな3色が追加されている。
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