葉加瀬太郎の全国ツアーがスタート!
初日公演をレポート

葉加瀬太郎の全国ツアーがスタート

ヴァイオリン奏者の葉加瀬太郎が、毎年秋の恒例となる全国ツアーを10月12日、東京・かつしかシンフォニーヒルズからスタートした。
コンサートは、ヴァイオリンとチェロにアコースティック・ギター、パーカッションを加えた変則4重奏で、TV番組『情熱大陸』のエンディング曲『エトピリカ』のしっとりとした演奏で幕を開けた。立ったままで弾く事が多い葉加瀬太郎の着座スタイルは、非常に珍しくファンにとっても新鮮な光景だ。

今ツアーのセットリストは、ツアー・タイトルにもなっている11月7日発売のニューアルバム『WITH ONE WISH』収録曲を中心に、イタリア映画音楽、80'Sロック、アラブ音楽にスウィング・ワルツと様々なジャンルの新曲が次々と演奏された。ニューアルバムの楽曲は、初めて聴くオーディエンスにも好印象だったようで、休憩時間や公演終了後のCD予約コーナーには長い行列が出来ていた程。
また、葉加瀬のライブやレコーディング・メンバーとしても大活躍のチェリスト・柏木広樹が9月にリリースしたアルバム収録曲も披露され、こちらもファンにとっては新鮮なイメージに映ったようだ。

中盤は葉加瀬太郎コンサート名物のお楽しみコーナー。今年のタイトルは『葉加瀬博士の題名のない音楽実験室』。葉加瀬太郎は白衣に白髪、黒縁メガネのマッド・サイエンティスト風の衣装で登場し観客の度肝を抜く。お馴染みのクラシックの名曲や自分の曲に、あり得ない曲をミックスしたらどうなるか?を実演しながら検証。会場内を爆笑の渦に包む。

ラストは恒例の『情熱大陸』のハカセンスVer.。楽曲の中盤でアレンジがユーロビート風になるや、出演者全員がジュリアナ東京を彷彿させる特製ハカセンス(葉加瀬+扇子)をもって鮮やかなダンスを披露。このコーナーの為だけに高名な振り付け師に依頼し特訓を積んだとのことだが、その涙ぐましい努力もあってか、集まった1200人は総立ちとなり、場内はジュリアナ東京状態の大盛り上がり。来て頂いたお客さんに徹底して楽しんで貰いたい、という葉加瀬の心意気が大いに伝わってきた興奮のコンサートは、『(公演場所が)葛飾だけに、勝つしかない!という気持ちで初日に臨みました!』のダジャレMCで締め、アンコール含む全18曲、2時間30分を超える長丁場の公演を終えた。

葉加瀬太郎のツアーはこの日を皮切りに、12月28日の大阪公演まで全国32ヶ所、38公演行われる。なお12月開催の東京と大阪の公演にはゲストに→Pia-no-jaC←が参加する。

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