【1000say】1000say 下北沢CLUB QUE
2009年3月26日

撮影:平野愛智/取材:高木智史

観客で覆い尽くされたツアーファイナル会場。のっけから驚いた。MANが体を仰け反らせギターを歪ませ、掻き鳴らす。1000sayはエレクトロを基盤に緻密な音楽を作り上げているバンドだと思っていた。だから、このようなハイヴォルテージでオルタナな音が聴けると思っていなかったのだ。さらに女性リズム隊のふたりAPI(Vo&Ba)とNON(Dr)は衝動的に弾き、叩く。そこにMICHELLEのシンセが乗り、ファンタジー感を生む。そんなライヴは曲ごとにダイナミック、ダンサブル、ファンタジック、さまざまな要素がある。「LOSTMAN」はまさにそれら全ての要素を盛り込んだようなアクトで、観客は揺れ、腕を掲げノッていた。このライヴを観て思ったこと。それは楽曲よりも何よりも、何が体感できるか分からない1000say自身が一番ファンタジックだということだ。

1000say

ア・サウザンド・セイ:大学在学中にMANを中心に結成。エレクトロを基調としたバンドサウンドは、デジタルとアナログを包括し、彼らの掲げるコンセプト“次世代ファンタジー”を体現する。

アーティスト