【バニラビーンズ】


取材:ジャガー

みんながいるからバニラビーンズが存在できるち

去年の秋頃からアルバムを見据えて動いていたということだったのですが、どういうものを作ろうと?

レナ

今まで通りバニラビーンズらしく、おしゃれなアルバムを作りたくて。あと、全曲インストな感じにしたかったんですよ。もちろん私たちの歌声も入っているんですけど、どの曲もメロディーが本当に素敵だったので、“歌声”と“メロディー”が別々のものっていう聴こえ方よりは、ふたつを合わせてひとつになるように歌入れをしたんです。

全体の流れもいいですよね。でも、ライヴの始まりがいつも「ニコラ」なので、アルバムもそうかと思ってました。

リサ

自分たちでも意外でした(笑)。でも、いろんな曲の並びをスタッフさん交えてスタジオで聴き込んだ結果がこの曲順なので、よりバニビの世界に浸ってもらえるんじゃないかと。個人的には、最後の「Ending(instrumental)」が泣けます!30~40秒あたりのギターの音色とか特に。あと、「happy merry-go-round」の“生まれたて ハートぎゅっと確かめた 新しい靴を買おう”っていう歌詞も気に入ってます。私が靴好きなのもあって、うれしくてたまらないんですよ。メロディーも楽しげだし、靴を買いに行きたいなって(笑)。

「U?Me」は第1期バニラビーンズの曲だから、リサさんにとっては新曲ですよね。

リサ

ライヴで何度も歌っているのに、いざ歌入れとなると、あまり起伏がある曲ではないので、表現するのに苦労しました。しかも、このレコーディングにはレナちゃんもいなくて寂しいし、前の方が良かったんじゃないかって考えたりもして…。

レナ

最初からいる私としては、ライヴで歌ってる回数はリサちゃんとの方が多いので、そんなに考えなくてもいいのにって感じでした。2007年にデビューはしてますけど、リサちゃんが加入した08年に仕切り直して、ある意味2回目のデビューをしたつもりなので違和感はまったくなかったです。

「バニラード」では初の作詞にチャレンジしてますね。

レナ

シンガーソングライター兼サウンドメーカーとして活躍するbiceさんが作曲をしてくださったんですよ。この曲を聴いて“ありがとうの手紙を書いてみよう”ってディレクターさんに言われたところから作詞をしました。私は、みんなに向けての“ありがとう”を書いたんですけど…“ありがとう”って言葉であんまり伝えられないんですよね、恥ずかしくて。“心の中ではこんなに思ってるからいいでしょ?”ってなっちゃうんです。なので、そこを素直に書いてみました。

リサ

私はバニラビーンズに関わってくれている人、ファンの方、スタッフの方、友人に“ありがとう、ありがとう”ってひとりひとり握手していくみたいな感じを出しました。

選挙活動みたいですね(笑)。ふたりの感謝の気持ちは聴き手にも十分伝わってきますよ。

レナ

私たちはバニラビーンズの点々なんですよ。他のスタッフの方が曲を書いてくれたりして土台となる“ハニラヒーンス”を作ってくれていて。私たちはそれを完成させるためのスパイスです。歌うことで点々が付け加えられて、はじめて“バニラビーンズ”になるんです。

リサ

こうやってふたりで活動はしてるんだけど、本当はふたりじゃない。スタッフの方や応援してくださるみんながいるからバニラビーンズが存在できるんだってことが、このアルバムを作ることで再確認できました。

バニラビーンズ

北欧カルチャーを情報発信するマルチドメイン・ブランド“FLOWER LABEL”と“TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS”が送り出す、次世代アイドル。多岐に渡り活躍するクリエーターが参画するFLOWER LABELが送り出すバニラビーンズは、レナとリサによる女の子ユニットである。
2007年10月、シングル「U Love Me」でデビュー。2009年2月には1stアルバム『バニラビーンズ』をリリース。

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