【My Autumn Rain】


取材:榑林史章

どうやって結成されたバンドなのでしょうか?

藤川

僕と山下が同級生で高校を卒業する時に一緒に東京でやろうと誘ったのが最初。それからメンバーチェンジがあり、4月に狩野が入って今の3人になりました。

山下

基本的には藤川が作詞作曲。歌を根底に、リズム隊も存在感を放つような音楽を目指しています。

狩野

歌がすごくて演奏もすごいみたいな感じ。

バンド名にはどんな意味があるのですか?

藤川

明るくもなく暗くもない、グレーっぽい意味合い。夏みたいなギラギラでも、冬みたいに寒くもないということで秋に。レインは響きでくっつけました。

もともと好きなバンドや音楽はどういうものですか?

藤川

僕はMr.Childrenさんです。

山下

僕はいろいろ聴きますが、やっぱり歌を最初に意識しますね。それでオケがカッコ良かったらなお良い。

狩野

僕は亀田誠治さんがすごく好き。亀田さんは歌を大事にしたプロデュースやベースプレイが得意なので、そういう部分でもすごい勉強になっていますね。

やはり歌心のあるロックがキーのようですね。

藤川

そうですね。ミスチルさんみたいに、言葉を伝える音楽を僕も作りたいと思っていて。自分の想いを素直に書けば、同じように感じている人は必ずいると思うし、そういう人たちに届いたらいいなと思っています。

今回の1stミニアルバムはどういう作品ですか?

藤川

自分たちがどういう音を鳴らしているのか客観的に聴きたいという部分もあって、それでとにかく本能のまま好きなようにやらせてもらった作品です。

山下

My Autumn Rainというバンドが一発目に出すミニアルバムという部分で、内容もタイトルもすごく分かりやすいと思います。「water」「boy」みたいな古い曲もあり、「アスタリスク」「エガオ」みたいな新しい曲もある。

狩野

今の僕らを出せた作品です。名刺代わりみたいなものが、ちゃんとできたんじゃないかと思います。

音は、まさに名前がそのまま表れていますね。

藤川

だんだんそうなって来ましたね。でも、一発録りの激しい曲も隠されていて。そういう面もあるんですよ。

歌詞がすごく詩的で、登場人物がみんなすごくもやもやとして迷ってるところも良いです。

藤川

僕、女々しいんで、それが出てるんだと思います。

あと、オアシスなどを手がけているエンジニアの、イアン・クーパーによるマスタリングもポイントですね。

狩野

僕らの音にはイアン・クーパーでしょう(笑)。

山下

最初はピンと来なかったけど、マスタリングされたものを聴いた時、やっぱり違うなって驚きましたね。

藤川

奥行きが生まれました。深遠な感じ。ベッタリ張り付くような音は好きじゃなくて、やっぱりオアシスみたいな感じの音が好きなので。実際そういう音になりました。

ライヴは結構激しいそうですね。

山下

ライヴではお客さんを打ちのめしますよ!

狩野

テンション上がったら上がったままで行っちゃう3人なので。しっとり聴くつもりで来ると驚きますよ。

藤川

いつもCDとライヴは印象が違うと言われるんですけど。良い意味でどんどん裏切って行きたいです。

My Autumn Rain

マイ・オータム・レイン:藤川と山下が高校卒業と同時に上京し前身バンドを結成。2007年からMy Autumn Rainになり、今年4月に狩野が加入した。10月21日にタワレコ限定シングル「アスタリスク」を発売。

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