【MAGIC PARTY】MAGIC PARTYを知って
もらう第一歩

L→R AIRI(Vo)、本田光史郎(Ba&music composed)

映画『NECK』の主題歌として書き下ろした楽曲でメジャー進出を果たすMAGIC PARTY。デビュー曲「今夜はMAGIC BOX」についてふたりに語ってもらった。
取材:土内 昇

メジャーデビュー曲の「今夜はMAGIC BOX」はMAGIC PARTYにとってどんな曲ですか?

本田

自分たちの名刺代わりになるメジャーデビューシングルということで、AIRIの声の強さを一番活かせた楽曲になったかなと思いますね。サウンドがかなりロックだし、いろんな音が鳴っていて激しいんですけど、それに負けないヴォーカルの強さが出ているので、MAGIC PARTYを知ってもらえる第一歩になるんじゃないかと。

もともとはどんな曲を作ろうと?

本田

映画の主題歌のお話をいただいたので、その映画を観て作りました。基本ホラーなんですけど、胸キュンやコメディーの要素もあるという、いろんなものがミックスされた不思議な映画というのが第一印象だったので、いろんなものを取り込んだ楽曲にしたいと思ったんですね。ロックな楽曲ってことで注文されたし、基本的にふたりともロックが大好きだから、自分たちが通ってきたルーツをいろいろ織り混ぜたいと。60年代のロックが好きっていうのがふたりの共通項としてあるので、昔っぽいサイケなメロトロンの音を足したり、個人的に最近好きなになったKASABIANやPRIMAL SCREAMとかのダンスロックチューンのアプローチとかを織り交ぜたりしたので豪華に仕上がったと思いますね。

ハードロックばりのソロもあったりして、ギターメインのロックな楽曲になってますよね。

本田

そうですね。中心はギターなんですけど、生のドラムとループものも入ってるし、生のベースの下でシンセベースも鳴ってたりして、トラック数の多い楽曲に仕上がりました。

歌詞も映画を観て?

AIRI

映画に出てくる“ネック・マシーン”という不可能を可能にする箱と、相武紗季さんが演じる、自由奔放ではちゃめちゃな主人公の真山杉奈ちゃんにインスパイアされて歌詞ができた感じですね。ホラー、胸キュン、コメディーといろんなものがいっぱい詰まっているんですけど、絆とか大事なことを教えてくれる映画なんで、歌詞にもそういうことを書こうと思いました。

“アリフレテイル今日という日が 大切なんだ”と?

AIRI

落ち込む時は落ち込むんで、“デキル?デキナイ?”って迷ってしまう弱さも出しつつ、前向きに行こうって。あと、私自身が過去にこだわったり、未来に不安を持つことは止めようって強く思っているんですね。気付かないうちにそれも歌詞に出ているんだと思います。そこが伝えたいっていうのもあるので。

本作でデビューということになるのですが、メジャーというシーンでどんなことをやりたいと思っていますか?

本田

いろいろあるんですけど、まず目標のひとつとしてはワンマンライヴですね。それで全国を回れるように早くなりたいです。やっぱり、ライヴは大きいっていうか…例えば、新曲をやると直でお客さんの反応が見れるんで、それを受けて曲に手を加えたりもできるし、お客さんとの掛け橋になる場でもあるんで、ライヴは大事にしていきたいですね。

AIRI

私もライヴをすごくやりたいんですけど、昔から思っていることがあって、私たちが作ったからMAGIC PARTYの曲っていうんじゃなくて、聴いてくれる方に“自分のための曲だな”って思ってもらいたいんです。聴いている人の曲になるようにいろんな曲を歌っていきたいし、そのために悩んだり、楽しんだりして、たくさん音楽を作っていきたいですね。

MAGIC PARTY

08年春に、コンポーザー兼プロデューサーとして幅広く活躍していた本田光史郎と、シンガーの道を志し、地元を中心にライヴ活動をしていたAIRIで結成された2人組ユニット、MAGIC PARTY。

音楽制作を始めながら都内でライヴ活動をスタート。09年9月に1stシングル「Believe in Paradise」でインディーズ・デビューを果たし、11月には風味堂の渡和久(vo&piano)をフィーチャーした2ndシングル「奇跡の夜」を発表。各方面で話題を集め、10年8月には、映画『NECK』の主題歌に抜擢された「今夜はMAGIC BOX」で<ポニーキャニオン>よりメジャー・デビュー。

身長171cm、モデル並みのルックスを持つAIRIによる、見た目とは裏腹な圧倒的で力強いヴォーカル・スタイルと、60〜70年代のロック・サウンドをベースにニュー・ウェイブ、エレクトロ・パンクなど様々な音楽スタイルがスパイスされつつ、時にヴィヴィッドに、時にエモーショナルに、そしてあくまでポップに奏でられるMAGIC PARTYのサウンドは、ゼロ年代を象徴するまさしく近未来型ポップ・ミュージック。

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