【kanon×kanon】ファンが全力でやっ
てる感を出したくて(笑)

アニメ『屍鬼』OP曲でデビューするkanon×kanon。どこかで見たことのあるふたりだが、きっとそれは気のせい。だって、彼らは実在しない“2.5次元”系アーティストなのだから。
取材:舟見佳子

ユニット結成の経緯を教えてください。

kanon♂

名前が同じというところから全ては始まってまして。“kanonとkanonでkanon×kanonって良くね?”みたいな、すごいラフな感じで。それ面白いねーなんて。で、とりあえずお互いが活動してたフィールドとかそういうものを全部抜きにして、ただ自分たちがストレスを感じないようにやりたいことをやれる、そういう場になったらいいよねっていう。それでまた自分たちのところに持って帰れるものがあったらあったでいいし、ストレス発散で終わったら終わったでいいし、みたいな(笑)。

音やアーティスト写真はすごく世界観を構築してる感じがしたんですけど、きっかけは結構ライトなんですね。

kanon♂

そうですね。たぶん、第二弾はまた別のベクトルでなんかクオリティー上げられたらいいなって。

では、今作に関してはどういうコンセプトで?

kanon♂

4つ打ちのデジタルサウンドとストリングスを組み合わせた曲を昔から作りたかったんですけど、なかなか発表の機会がなかったので、じゃあここでやってみようかと。こちら(kanon♀)はチェロも弾けるようだったんで。打ち込みとチェロというものを一回やりたいなぁと思ってたんですけど、その念願が叶った感じです。

kanon♀

今回はアニメのタイアップっていうこともあって…そのアニメが和テイストな感じなんですけど、それで楽曲にも和の雰囲気をいろいろなところに取り入れてあって。で、ビジュアルもそれにちなんで今回は和を全面に押し出した感じになっています。

ユニットのイメージは、アニメにインスパイアされて生まれたものなのですか?

kanon♂

はい、まさにそうですね。たまたま自分たちの曲が使われたって感じにはしたくなかったんですね。全てにおいてその作品に寄り添おうじゃないですけど、楽曲もビジュアルもがっつり。

kanon♀

なんか、ファンが全力でやってる感を出したくて。アーティストがそれのために曲を書こうかーみたいな感じじゃなくて、ファンが“あっ、やりますやります!”(手を挙げてる)みたいな感じで(笑)、すごいノリノリでやってるというのを感じてもらいたいなぁと思って。

制作は順調だったのですか?

kanon♂

なんか、妙にサクサク進んで。家で作業してる時も、“おー、どんどん沸き出てくるぜ”って。もう、このまま枯れ果ててしまうんじゃないかと思いましたね(笑)。

リリース後の予定は? ライヴとかないんですか?

kanon♀

三次元にはいないということなので(笑)。なかなかライヴまでは…。

kanon♂

次のリリースもまだ決まってないんですよね。

だってさっき、第二弾の作品に向けて言ってたじゃないですか。

kanon♂

まぁ、とりあえず違うことをやるんだろうなってことだけは決まってます(笑)。

kanon♀

今回は和ですが、これで行くと思ったら、ちょっと行かないと思ったほうがいいですね。

kanon♂

今後どんなことになってしまうのか、目が離せないkanon×kanon! …みたいな(笑)。

kanon×kanon

カノンカノン:不思議系チェロ弾きヴォーカリスト♀とアキバ系クリエイター♂による“2.5次元奇才音楽ユニット”。どこかでみたことのある男女ふたりのユニットだが…実在はしないという。

アーティスト