【EA】宇宙との距離感や価値観を
少しずつ、こっそり、ひっくり返して
いきたい
L→R Shinya Saito(Gu)、Maika Leboutet(全作詞&作曲&programming&Vo&Synthesyzer&テノリオン…and more)
取材:ジャガー
メロディー自体は馴染みやすいシンプルなものだが、散りばめられた音色の一音一音にクセがあり、病み付きになるのがアルバム『METEO』である。
「デジタルとアナログをいかに自分たちらしく融合させるかにこだわっています。ポップソングを作っていく以上、ある種の“軽さ”も必要だと思っているんですが、“人力テクノ”っていう言葉があるように、リズムパターンもびっちりテンポに合わせるのではなく、あえて気持ちの良いズレを残してバラつかせたりするのが好きです。音色的には、聴いている人を別世界へワープさせられるようなサウンドを目指しました」(Maika)
「1stアルバムということもあり、聴いてもらって自分たちの音が正直にまっすぐ伝わるといいなと思いながらレコーディングをしました。ギターに関して言えば、音があまりリッチになりすぎないように気を付けました。そのほうがオケに馴染んだので」(Shinya)
浮世離れした感じをサウンドを匂わせつつも、歌詞は日常の何気ない1シーンとリンクしており、誰しもが抱える心のモヤを消し去ってくれる。
「サウンドやメロディーが呼んでいる言葉に耳をすませて、それを感覚で見つけていくように歌詞を書きます。だから、音のハマりと一緒に言葉は浮かびますね。“ミミズのダンス”と自分の口から出た瞬間から、それはもう問答無用で“ミミズのダンス”でなくてはならないし、『Pitcha pitcha』のイントロから繰り返されるリフを聴いているうちに“リピートする生命の美しさ”も思い浮かんで、ハマった瞬間それ以外は思いつかなかったです。常にサウンドとリンクする言葉を探しています。その中で、自分の伝えたいことや人に感じてもらいたいことをうまく折り合わせていくような感じです」(Maika)
緻密に構築された全5曲を“METEO”と称した理由を最後に訊いてみた。
「“METEO”っていうのはフランス語で“気象情報”という意味です。単純に“エア・メテオ”って語呂がいいと思ったのと、何か宇宙と関係がある言葉を使いたくて。自然現象は人間にはどうにもできないことだと思うし、でもすごく密接なことでもある。つまり、とても遠くに感じられるものが実は近くにあって…その逆もしかり。話が勝手に膨らみますが、本来私たちが信じていた宇宙との距離感や価値観を少しずつ、こっそり、ひっくり返していきたいのです」(Maika)
アーティスト
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