【青木カレン】ジャズシンガーの青木
カレンが最新作『Eternal Melody』を
発表
ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』で話題となった「Never Again」を歌うジャズシンガーの青木カレン。最新アルバム『Eternal Melody』に新たなアレンジと歌詞を追加した「Never Again」のジャズ・バージョンが収録され、注目を集めている。
今回のアルバム、『Eternal Melody』は洋楽のスタンダード楽曲のカヴァーが中心となっていますが、選曲もカレンさんご自身で決められたのですか?
はい、選曲は自分で行ないました。選曲の作業を始めたのは去年の夏頃で、だいたい130曲分くらいの候補曲のデモテープを作って、そこから選曲したんです。
誰もが知っているクラシック楽曲から、ファレル・ウィリアムスの「Happy」など最近の楽曲も含まれていますよね。マイケル・ジャクソンの「Love Never Felt So Good」も発表されたのは2014年ですし。
今回のアルバムのテーマは“エターナル・メロディー”、つまり“永遠に歌い継ぎたい歌詞やメロディー”なので、最近の新しい曲の中でも、今後長きに渡って歌い継ぎたい曲を選曲しました。ちなみに、マイケル・ジャクソンの「Love Never Felt So Good」は、1983年にマイケルとポール・アンカによって作成された曲で、30年以上の歳月を経てリリースされた曲なんです。素晴らしいサウンドはいつまでも色褪せないですよね。
カレンさんと言えば、昨年放送されたTVドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』の挿入歌となった「Never Again」が話題になったことも記憶に新しいと思います。今回のアルバムには同曲のジャズ・ヴァージョンが収められているんですね。
もともとはクラシカルなアレンジの楽曲だったのですが、今回、収録するにあたってジャズにリアレンジしてみました。空間を意識したアレンジにしてみたので、また新しい魅力を引き出せたかな、と思っています。
今回、新たに二番の歌詞も書き下したとのことですが、どんなイメージで歌詞を書かれたのでしょうか? 難しかったところ、こんなところに気を付けた…など、追記ができればお願いします。
誰かを強く愛すると、心の中にその人の場所ができてしまう。だから、本当に愛した人のことを完全に忘れることなんて絶対にできないと私は思っています。その“忘れられない気持ち”は切なくて苦しいですが、長い目で見たらそれはもしかしたらとても幸せなことなのかもしれません。それだけ誰かを愛した、という証拠ですから。どんな状況でも…例え別れてしまったとしても、誰かを想う気持ちは美しくて真っ直ぐ、という気持ちを表現しようと思いました。
もともとはどのような経緯で作られた楽曲だったのでしょうか?
作曲者の菅野祐悟さんから、この曲のメロディーを聴かせていただいた瞬間から歌詞が自然と沸いてきました。誰かを想う気持ちはいつだって真っ直ぐ、というテーマで書いた曲です。ドラマの内容と併せて、苦しい恋をしている人へのエールとなれば嬉しなと思っています。
「Never Again」でカレンさんのことを知って、初めてジャズ・ミュージックに親しむリスナーの方もいるかもしれませんね。普段、ジャズを聴かない方に届けたい思いや、こんなふうに感じてほしい!などあればお願いします。
そうですね、私自身が大人になってからジャズに触れ、ジャズに恋したひとりなので、ぜひ普段ジャズを聴かない方にも聴いていただきたいです。私を通じてジャズを知っていただき、そしてたくさんの新旧のジャズジャイアンツの名盤を聴いていただければ最高ですね。ジャズは決して難しいものではなく、とてもエモーショナルな音楽ですので、ぜひ若い方にも聴いていただきたいです。
本作には「Sunny」や「Ce Si Bon」など、ジャズ好きの方にはお馴染のスタンダード曲も収録されていますが、何度も歌い継がれてきているスタンダード曲を歌う時に気を付けていることはありますか?
どんな曲でもそうですが、曲をカバーする時は、その曲の力をお借りしつつ自分なりにその曲の良さを伝えられたら、と思っています。一番意識するのは歌詞の内容ですね。歌詞の内容をちゃんと丁寧に伝えたいと思いながら歌っています。それと、私のアルバムをきっかけにジャズ・スタンダードに興味を持ってくださる方がいらっしゃったらとても光栄なことですね。
レコーディングは全て国内の豪華ジャズ・ミュージシャンたちと行なったそうですが、普段のレコーディング現場では、カレンさん自身も編曲などの指示を出されるのでしょうか? カレンさんご自身が編曲やアレンジの指示を出すことも多いのでしょうか?
今回はセルフ・プロデュースという事で、編曲やアレンジの方向性などは自分で決めました。ただ、ピアニストのジェイコブ・コーラーさんや、ギタリストのキム・ウォンソンくんなどが提案してくれたアレンジのアイディアにハッとすることも多く、お互いを刺激し合いながら、ゆっくりとアレンジしていきました。ジェイコブさんのアレンジは絶妙なバランスが素晴らしいですし、キムくんはいつもハッとするような響きを提案してくれるので、作品に深みを与えてくれたと思います。
楽曲をアレンジする際に、気を付けていることは?
もともとの曲の良さを残しつつ新しい風を吹き込めるように、そして歌詞が際立つように意識してアレンジしました。あと、ポップス楽曲のカバーの場合は、もともとのコード進行や世界観が固まっていることが多く、あまりいじりすぎると原曲の良さが消えてしまうので、そのさじ加減は気を付けましたね。
では、カレンさんにとって“エターナル・メロディー”とは何でしょうか?
普遍的であり、万人の心の拠り所となる力を持つ曲です。
今後の新作のご予定は?
来年は、いろいろなかたちのアルバムを予定しています。ジャズ以外のジャンルにも挑戦してみたいと思っています。
アーティスト
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