【Fo'xTails】ワクワクしたり悩んだ
り、恋愛の複雑な感情を曲に落とし込
みたかった
L→R テラ(Gu&Programming)、坂本尭之(Ba)、takao(Vo)、鳴風(Gu)、峻洋(Dr)
メジャー2枚目のシングル「Innocent Graffiti」はテレビアニメの主題歌。一途なラブソングの表題曲をはじめ、収録された3曲はどれも真っ直ぐな気持ちが描かれており、バンドにとっても成長につながる一枚になったという。そんな今作についてtakao(Vo)、テラ(Gu&Programming)に訊いた。
取材:山本弘子
TVアニメ『純情ロマンチカ3』のオープニング主題歌としてオンエア中の「Innocent Graffiti」はパワフルかつポップで、一途なラブソングに仕上がりましたね。
テラ
そうですね。Fo'xTailsらしいパワフルさはありつつさわやかな曲ですね。恋愛ソングなので、そこにキュンキュンするエッセンスを入れてみました。アニメのストーリーを追っていくうちに“この感情は何なんだろう?”とか“素直に想いを伝えられない”っていう気持ちはみんな同じだなって。だったら、自分が誰かを好きになった時の気持ちを曲にしてみようと思ったんです。恋愛するとワクワクしたり、キラキラすることだけではなくて、悩んだり、辛くなったりもする。そういう複雑な感情を1曲の中に落とし込めたらなって。こういう歌モノの曲をいつかバンドでやってみたかったので。
今みたいな話をtakaoさんにされたのですか?
テラ
いや、それはなかったですね。
takao
デモのタイトルが最初“大嫌い”だったんですよ(笑)。
テラ
素直になれない気持ちを描いてるって伝えたくて、あえて“大嫌い”って付けたんですよ(笑)。
takao
でも、歌詞にはすごく時間がかかったんですよ。頑張って客観的に書いてメンバーに見せたら鳴風に“takaoらしくない”って言われて、“こういう言葉が似合うと思うんだよね”ってワンコーラス分、何パターンか書いてくれて、その中に“Graffiti”っていう言葉があったんです。その言葉をきっかけにイメージが浮かんできて、自分の中学の恋愛を思い出して、あの頃の純粋な気持ちを書きましたね。
《誰かの理解なんていらないから それが愛というものでしょ》っていう箇所はアニメとも重なりますね。
takao
そうですね。俺自身、中学時代に“なんであいつと付き合ってるの?”みたいなことをよく言われたんですよ。でも、俺は“お前にあいつの良さは分かんねーだろ”と思っていて。別に他の誰かに理解してもらえなくてもいいって、その頃の想いをやっと書けましたね。“純情”っていうキーワードがあったおかげで、真っ直ぐに言えた歌詞でもあります。
MVは学校の屋上で演奏していますね。
takao
はい。ドラマ仕立てになっています。MVに役者さんが出てくれたらいいなぁと思ってはいたけど、“でも、そんな大掛かりなこと、まだ無理かもな”って諦めていたら、監督さんが俺が思い描いていたまんまの案を持ってきてくれたんです。学校でキュンキュンするシーンがあって“最高です!”って。ラストは黒板に落書きアートが描かれて、男の子と女の子が手をつないでいるシーンで終わるんですけど、メンバーみんなで“うわぁ!”って盛り上がっちゃって(笑)。ひとクラス分の人数の役者さんや絵描きさんが協力してくれて、みんなの支えがあってできたMVです。
MVもチェックですね。打って変わってカップリングの「RUSH」はラウドで熱くて、炸裂していますね。
takao
この曲は鳴風が書いたんです。パンチのある曲だったから、歌詞も自分が思っていることを全て吐き出せましたね。サビでいろんな声が入っているから、お客さんと騒げそうな曲だし。
“生き様で勝負しよう”って歌っている曲で、《攻めの姿勢で残高0です》というくだりは笑いました。
takao
(笑)。残高0でも威風堂々ですからね。攻めの気持ちは全員一致しているのでレコーディングも早かったです。
テラ
ギターリフでとことん押していく曲でもあり、一体感を感じる曲なので演奏していても楽しいですね。
takao
一番ギター同士が絡む箇所が多い曲です。
そして、3曲目「ALIVE」でまた表情が変わって、これはメロディーに一番哀愁がありますね。
takao
そうですね。鳴風が落ち込んでいた時に作った曲らしいんですけど、初めて聴いた時にイントロから持っていかれて、“この曲歌いたいな”って。歌詞はFo'xTailsを始める前にずーっと考え込んでいたことがあって、その時に思っていたことについて書きました。これまではポジティブな歌詞ばっかりだったんですけど、「ALIVE」はネガティブ全開です。
テラ
雰囲気がある曲ですよね。落ち込んでいた時期はみんなあったので、共感できましたね。例えば、デビューしてタイアップのお話をいただけるのはとてもありがたいことだけど、そのぶんプレッシャーも感じて。ライヴではいろいろなバンドさんと共演したり、他の方のステージを観る機会も増えて、自分たちに足りないものが見えて悔しい思いをしたりとか。そういうことを含めて、今のFo'xTailsを表現できたシングルなんじゃないかな。
takao
「ALIVE」のあとに作ったのが「RUSH」なんですよ。落ち込んで吹っ切ったっていうか、各自、それぞれ壁にぶち当たったので成長につながる一枚になったと思います。
では、そんなFo'xTailsの2015年後半のテーマがあったら教えてください。
takao
攻めて攻めて攻めまくります! 自分たちにはまだ足りないものがたくさんある。だからこそ怖気付かず、攻めていくしかない。なので、後半もいろいろ計画を立てています。
どんな計画があるのですか?
takao
近いところでは8月14日に渋谷RUIDO K2で“キツネ祭り”と題してFo'xTailsデビュー後初の主宰イベントを開催するんですけど、全国ツアーもやりたいですね。ライヴバンドとしてガンガン成長していきたいと思ってます!
アーティスト
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