【東京エロティカルパレード。】4人
4様のエロパレの多面性を音楽で出せ
たアルバム
L→R ASUKA(Sax)、Gicchi(Vo)、大智(Vo)、IMAMUN(Ba)
ジャジーでハッピーで、歌心のある楽曲を披露する東京エロティカルパレード。が、2ndミニアルバム『2-two-』を完成させた。ツインヴォーカル、サックス、ウッドベースという編成の彼らの、さらに広がった世界観が詰まっている。
取材:土屋恵介
今作は全体的にどんなテーマで作っていったのですか?
Gicchi
1stミニアルバム『1-one-』はエロパレのパーティーバンドらしさを出した作品だったので、今回はそれとは違う引き出しを見せたかったんです。前回は全部僕が作詞作曲した曲でしたけど、今回はIMAMUNとASUKAの曲も入ってるので、より幅広くエロパレの音楽性を聴いてもらえると思いますね。
では、楽曲に触れながら話を進めましょう。「Won't You Marry Me! feat. toshinori YONEKURA」は米倉利紀さんがゲスト参加された、明るいウェディングソングですね。
Gicchi
みんなで合唱したり、騒ぐような曲を僕が作ってて、そこにプロデューサーのIZAMさんが歌詞を乗せてくれて、幸せなウェディングソングになったんです。
ASUKA
まさかの米倉さんがコラボしてくださって驚きました。歌声が甘くて動揺するくらい聴いててドキドキします(笑)。
大智
僕らの楽曲の中でも一番ハッピーなんですよ。誰もが笑顔になれる、みんなで楽しんでもらえる一曲になりましたね。
IMAMUN
これは、とにかく誰かをお祝いするような場面で聴いてもらいたいですね。
Gicchi
結婚式の二次会の定番ソングになってほしいです。
「ヴァイブレーション5」はスウィング感のある曲ですね。
Gicchi
歌詞は完全にエロいです(笑)。曲自体は僕が作ってたメロディーがあって、サビをもっとキャッチーにしたかったんです。でも、全然出てこなかったんですけど、その時にIMAMUNの作ってたデモ曲のサビがハマりそうかなって思ったんですよね。それを、IZAMさんが仕上げてくださいました。
IMAMUN
他の人が書いたメロディーを合わせるのは初めての体験でした。結果、曲自体が突き抜けた感じになりましたね。
大智
この曲もそうですけど、今回のアルバムは大変なことも多かったんです。僕は色気を出すのが正直苦手なんですけど、悩みつつなんとか出せたし、やり甲斐もありましたね。
Gicchi
この曲は最初サビをファルセットで歌ってたんだけど、レコーディング中にIZAMさんから“地声で歌ってみて”と言われたんです。かなりの挑戦だったんですけど、カッコ良い歌が録れましたし、レコーディング中に自分の音域が1音上がるという奇跡の成長を遂げました(笑)。
「SAY YES! -推しへ贈る愛の唄-」は、アイドルファンの日常をポップなサウンドで歌うユニークなナンバーですね。
ASUKA
エロパレはオタク寄りな方々をものすごくリスペクトしてるんですよ(笑)。アイドルと対バンした時に感じる応援する姿が、ものすごくアツくて…しかも、対バン相手のエロパレの時も一緒になって楽しんでくれることに感動したんです。
IMAMUN
Gicchiが夢に向かう少年って大筋のテーマを書いていて、それにはまるのが、そういった人たちの熱気だと思ったんです。すごく面白い引き出しが開いた曲になったなって。
そして、ASUKAさんの作った「かくれんぼ」は、切なげなムードの3拍子の曲で。
ASUKA
エロパレの曲で3拍子の曲がなかったのと、ソプラノサックスを使ったことがなかったので作ってみたんです。私、暗い曲を書くのが得意なんですよ(笑)。
《誰もいなくなった公園のすべり台の下 まだ聞こえぬ足音を息潜めて待っている》という歌詞は、かなりインパクトありますよ。ASUKAさん、結構こじれてる人なのかなと(笑)。
ASUKA
ファンの人にもそう思われるかも(笑)。いや、エロパレ自体は明るくてハッピーなバンドですけど、ただ明るいだけの人はいないと思うんです。みんなどこかで悲しいことや辛いことを背負いながら生きてると思ってて。それで、聴いてる人に、我慢してることも音楽にぶつけてきてねって思いを込めて作った曲なんです。
Gicchi
僕はすごいプラス思考だから、滑り台の下で隠れてる主人公の心理を考えるのが大変でした(笑)。でも、人間ってそういう面もあるから、すごくエロパレ自身にも深みを増すことのできた曲だと思います。
大智
僕はASUKAの書く曲はすごく好きなんです。歌詞に物語があるから気持ちが入りやすいんです。誰でも陰の部分があるっていうのを表現できたんじゃないかなって思います。
エロパレのさらに広がった世界観を感じさせる新作を作って、どんな感想がありますか?
Gicchi
ヴォーカリストとして、他の人が書いた曲を歌うのは幅が広がるし、新しい引き出しが開いた一枚だと思います。
大智
先ほど言ったように、やり甲斐もあったし、自分の限界値や力量も再確認できた、一生忘れない一枚になりましたね。
IMAMUN
4人4様の僕らの多面性を、いろんなグラデーションで見せられたなって思います。曲作り、レコーディング、演奏面でも挑戦できた思い出深い作品になりました。
ASUKA
曲のジャンルもだし、ボーナストラックの「Happy Birthday」でちょっと歌ったり、私もいろんなことに挑戦しました。それに、自分の作った曲がCDになってみんなに届くのは、自分の中を見られてるようで恥ずかしくもあり、どんな反応をしてくれるのかすごく楽しみです。
では、最後に2016年のエロパレをどのようにしていきたいか目標を聞かせてください。
Gicchi
昨年は全てが新しいことだらけで、どうしたらいいか分からない場面も正直あったんです。でも、今年はその経験を活かして、もっともっと上に行きたいです。それと同時に、また新しい初経験を4人でいっぱいしていきたいなって。そして、お客さんと一緒に楽しめるパレード(ライヴ)を突き詰めていきたいです。
ASUKA
エロパレでやることに制限をかけず、“ノージャンルと言えばエロパレ”って言ってもらえるくらい、いろんなジャンルに進出していきたいです。みんなが楽しんでくれることをさらに追求していきたいです。
アーティスト
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