【コレサワ】J-POPの“J”は自営の”
J“です

3枚目のEP『ジエイポップ』を9月21日に発売するコレサワ。共感度の高い5つの楽曲が収められたのはもちろん、外部のアレンジャーも起用し、サウンドの幅も広がった。
取材:田中隆信

“ジエイポップ”というタイトルがすごく個性的ですね。

「J-POP」をリード曲にしようと決めていたので、EPのタイトルも“J-POP”にしようと思ったんですけど、それだとつまんないから、いつもアートワークをやってくれてるウチボリシンペさんに相談したら“うちらって自営業ですよね”って話になって。J-POPの“J”は自営の“J”っていうのはどう?って言ってくれたので、それをカタカナにして“ジエイポップ”になりました。

今回の収録曲も個性が強い曲ばかりなので、それぞれについて聞かせてください。まず1曲目「J-POP」から。

好きな人のiPodに自分の曲が入ってなくて(笑)。その人はJ-POPを聴かない人で、それが新鮮で“J-POPを聴かない”とサビで歌いたくて作った曲です。価値観の違いがあるけど、それをお互い大事にしたいという歌ですね。

この曲はアレンジを野村陽一郎さんが手掛けてますが。

今回は5曲中2曲を初めて他の方にアレンジをお願いしました。メロディーとコードが同じでもこんなに変わるの!?ってびっくりしましたね。同時に、ずっとこれまで自分でアレンジをしてきましたけど、自分が思う音の感じも客観的に改めて見ることができて面白いと思いました。

2曲目は「ショートカットに憧れて」という曲ですが、ショートに憧れがあったりするのですか?

あります。以前、気になってる人に“ロングとショート、どっちが好きなん?”って話をした時に“ショートが好き”って普通に言われて、そのショックで作りました。瞬発的に作ったので10分ぐらいでできましたね(笑)。私、子供ができたらショートにするって決めてるんです。女性としてのひとつの夢なので、それが叶ったらいつもの美容院で断髪式をします。

3曲目の「バックアップ」は、元ふぇのたすのヤマモトショウさんがアレンジを。

ふぇのたすはすごく好きだったんです。うちが作らないようなサウンドを作っていたので、電子ドラムっぽい音やシンセを使って作ってもらえて、自分の曲ですけどすごく新鮮です。“バックアップ”ってパソコンやケータイでよく使う単語だと思うんですけど、その言葉の機械的なイメージにも合ってると思います。

4曲目の「シンデレラ」は、バンド感の強い曲ですね。

ライヴではこの曲の時にバンドメンバーを紹介してるんですけど、盛り上がるんですよね。CDにするつもりはなかったんですけど、お客さんの声に後押しされて入れることにしました。この曲に関しては、カッコ良いバンドの音さえ聴いてくれたら(笑)。

そして最後は「おやじ」。この曲は父親に向けて?

はい。うちが小4の時に離婚しているので、一緒に暮らしている家族でもないし、友達とも親戚とも違う。最近おやじがやらかしてしまって。ほんまにバカな人やなぁと思いますけど、自分にとって大事な人には変わりないし、縁は切っても切れないじゃないですか。だから、嫌いになったこともないんですよね。“何やってんの? ほんまアホやなぁ。でも、こんな面白いヤツおるんやな”って。そんな気持ちで作った曲です。

10月からはツアーも決定しましたね。

いつも回っている都市をバンドで回ります。具体的な内容はこれから考えるんですけど、楽しみにしててください!

『ジエイポップ』

  • 『ジエイポップ』
    RECO-004
    2016.09.21
    1300円

コレサワ

コレサワ:大阪府出身のシンガーソングライター。中毒性のある声、POPなメロディー、日常の風景を独自の視点で切り取った歌詞が話題に。メディアには顔出しはせず、“れ子ちゃん”と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当する。

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