【TRICERATOPS】
取材:印南敦史
踊れるロックの最高峰!!!
トライセラトップスの移籍第一弾シングル「FUTURE FOLDER」が誕生した。これを聴けば、リスナーはそこに最新型のトライセラトップスを確認することになるだろう。今回の彼らは持ち前のロックテイストを残しつつも、さらにダンスミュージックに寄ったアプローチを展開している。
そして今回、従来以上に大きな効果をもたらしているのが和田 唱のギターだ。もともと彼の特徴だったリフが、ダンスミュージックとしての機能性を最大限に高めているのである。
和田
確かに、リフの重要性に気付けたのはラッキーだったなと思うんですよね。高校生ぐらいの時のことですけど、自分が好きで弾いてた向こうの曲と日本の曲って、何かが違うと思ったんですよ。まだ楽しんで聴いてただけの音楽ファンだったわけだから仕組みまでは分かんなかったんですけど、でも何かが違うって。で、ある時、そのひとつの理由がリフだってことに気付いたんですよね。それで大好きだったマイケルの曲を改めて聴いたら、まあ見事にほとんどリフだったんです。それで、“ああ、なるほど”と。“俺がバンドをやったら、これを取り入れるしかないぞ”と思いました。繰り返しの気持ち良さってあるんですよね。同じリズムがずっと続くと一種ハイな状態になってきて、体が自然と動いちゃうっていう…。ジェームス・ブラウンの音楽なんか究極で、コードが変わらないんですもん。でも、同時に俺は昔のスタンダードみたいに白人の人たちが生み出した洗練されたメロディーとか、黒人文化から生まれたんじゃないメロディアスな音楽も好きなんですよ。だから、極端なことをいうと俺のスタイルはそういうものの融合なんでしょうね。日本でずっと生活してきてる以上、テレビで流れてた歌謡曲のエッセンスもすごく入ってると思うし。自分のスタイルは、そういう全てのミクスチャーだと思ってますけどね。
今回の「FUTURE FOLDER」では、その効果がさらに押し進められているという。ところで、このタイトルにはどんな意味が込められているんだろう。
和田
例えば車の雑誌を見てて“これ欲しいな”と思った時、俺はいつもページの端を折り曲げて印を付けてたんですよ。そうやって印を付けたものって、どこかで手に入るって分かってるから印を付けるんじゃないかって気がするんです。で、実際に手に入ってるような気もする。要は印を付けるのって、未来を予約してるようなものなのかなあと思ったんですよね。自分が行きたい未来、叶えたい夢があるなら、折り曲げて予約しちゃえばいいじゃん。そうすれば、そこに行けるんじゃないかなって思うんですよ。そんな考えから、未来(FUTURE)を折り曲げる人(FOLDER)っていうタイトルを思い付いたんです。“未来折り曲げ人”ってことです。語感もカッコいいし、そこから未来的なサウンドのイメージも沸いてきたんです。で、事実、俺も最近すごく折り曲げてますよ。
アーティスト
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