【上木彩矢】
取材:石田博嗣
夏の曲なんだけど、サラッとしている
「君去りし誘惑」は夏前にリリースされるということで、夏向けの爽快な楽曲を選んだのですか?
デモをたくさん選んで、その時に感じたイメージによって“この季節に出そう”とかを決めるんですよ。だから、この曲のデモを聴いた時に“これは夏だな”って思っていたので、先に楽曲があったっていう感じですね。
GARNET CROWの岡本仁志くんがアレンジを手がけているのですが、イメージを伝えたり、何かリクエストしたりは?
岡本さんの世界観が私的にはツボなので、いつもお任せなんですよ。この曲も岡本さん独自の世界観で作ってくださったので、生まれ変わった…デモの段階でもクオリティーが高くてカッコ良かったんですけど、それにロック色の粉がふりかかったという感じで、流石だなって思いましたね。あと、夏の曲なんだけど、サラッとしている感じが、私的にはすごくツボでした。
そんな曲を聴いて、どんな歌詞を書こうと?
ほんとに漠然と“夏の歌詞をどうやって書こうかな?”って思ってましたね。ひと括りで“夏”っていっても、いろんな表現の仕方があるし、いわゆる“夏”って言葉を使っていいのかって迷ったし…曲からイメージしたのは夏だったんですけど、それをどう言葉にするのかってところをすごく考えました。だから、最初の段階では、こういうカタチにはなってなくて、“夏だ! 海だ! イエイ!”みたいな感じだったんですけど(笑)、どんどん引き算していって、シンプルにまとめていきましたね。
ポカリスエットのキャンペーン『ブカツの天使』の応援ソングでもあるのですが、やはりそれも意識して?
もちろん頭の片隅に置いていて、それを自分の世界観で…部活だったり、青春だったりのキラキラとしたものを自分の中に取り入れて書いていきましたね。自分が学生時代にスポーツをやってた頃を思い出しつつ。
カップリングの「Whenever you're gone Today」もカラッとしたサウンドなのですが、「君去りし誘惑」に合わせて夏っぽい曲を選んだのですか?
実は、カップリングとして制作していた曲ではなく、今後のシングル候補だったんですよ。今回のカップリングとして考えていた曲は、『君さりし誘惑』と併せて聴いた時、最終的になんだかしっくりこなかったんです。だからって1曲でリリースするわけにもいかないから、今後のシングル用に作っていた曲をカップリングにしたんです。この曲はファーストインスピレーションが明確だったから、すんなりと体の中に入ってきて、それが気持ち良く吐き出せましたね。で、歌詞が書けたら、すぐに歌いたくなったんですよ。早く歌って、出来上がったものを聴きたかったんです。そのワクワク感が大きかったですね。
まさに夏向けのシングルができたという感じですね。
新しいドアをノックしているかな…さわやかなロックチューンっていうのは、今まであまりなかったんで。いつもどちらかに偏ってるんですよ。キャッチーさを求めてポップだったり、ロックさを求めてすごく刺があったりして、その真ん中のものってあまりなかったので、新しいドアをノックしつつ、かなり力作になったかなって思いますね。今回のカップリング曲は本来ならシングル曲なんで…って、これはいつまでも言い続けると思いますね(笑)。そういう意味で、今まで以上に力が入ったかなって。ライヴでもすごく映えると思うので、今からライヴで歌うのを楽しみにしてます。
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