【ザ☆ボン】これからザ☆ボンがどう
成長していくか?

L→R まいこ(Ba)、りえ(Vo)、りんご(Dr)、かよっこ(PIANO,ORGAN)

4 枚のシングルを経てリリースされる1st アルバム『アカネ』。現在のザ☆ボンが詰まった、渾身の一枚についてメンバーに訊く!(体調不良でベースのまいこは欠席)
取材:土内 昇

待望のメジャー1stアルバムが完成しましたね。アルバムまでに4枚のシングルを発表しているのですが、シングルを作りながらバンドを成長させていったという感じですか?

りえ

そうですね。4枚のシングルはどれを取っても違うテイストだったので、“ザ☆ボンは振り幅の広いバンドなんですよ”ってことを伝えることができたからこそ、このアルバムが作れたと思いますね。アルバムの曲を決める時に4枚のシングルの振り幅を考えて、その間を埋めつつ、メロディーのいいものを選んでいったんですけど、逆に“今の自分たちから生まれる音楽はこういうものか!?”という発見がありましたね。最初はもっとポップなものができると思ってたんで、ちょっとビックリというか(笑)。

メンバー全員が曲を書けるわけですが、アルバム用の曲を作る時に、方向性とかを話し合ったのですか?

りんご

“ザ☆ボンらしいもの”というか…でも、今4人が作る曲は自然と“らしい”曲になると思うんですね。だから、特にテーマとかは決めずに、“自然に”という感じでした。

りえ

もちろん冒険した曲もあったんですけど、1stアルバムは“これがザ☆ボンです!”という名刺代わりになる作品なんで、そういう曲を入れるのはまだ早いと思って、入れなかったというのはありますね。

では、今回のアルバムでチャレンジしたことは?

りえ

4枚目のシングル「ハロー」で自分たちの壁を破って、その続きが今回のアルバムなんですね。楽曲だけを聴いてもバラエティに富んでるから、それを活かすには自分の壁をもっと壊さないとあかんと思って、大げさに乙女ぶって歌ってみたり、女性っぽく歌ってみたり…そういうチャレンジはしましたね。あと、コーラスでも世界観を出そうとして、ひとつのコーラスに対しても、例えば“これはママさんコーラスで”とかキャラを作ってやってました。

りんご

自分のプレイでの挑戦は特にはないんですけど、今回、チューナーさんが付いてくれたんですよ。1曲1曲の世界観を出すための音作りを一緒にやってもらったことが挑戦というか、今回のレコーディングで勉強になったことですね。

かよっこ

今回、初めてレコーディングでグランドピアノを使ったんですよ。今まで電子ピアノでやってたんで、やっぱり生は全然違うと思いましたね。曲の雰囲気がすごく出るというか。あと、生のローズピアノも初めて使ったので、それもチャレンジでした。本物を弾くとタッチが違うし、感情が入りやすいというか、曲の雰囲気が掴みやすかったですね。

アルバムを作ったことで、得れたものも多そうですね。

りんご

メンバーそれぞれ思ってることがあると思うんですけど、個人的には、このアルバムを作ってみて“まだまだやれるな”って思いました。

かよっこ

このアルバムを作ったことで自分に自信が持てた…今まで自信がなかったわけじゃないんですけど、思い悩んでいた時期があったんですよ。でも、アルバムを作ったことでそういうものが吹っ切れたんで、それがライヴにも反映されているし、精神的にもステップアップできたと思います。

りえ

このアルバムを作ったことによって、しっかりと自分たちが認識できたと思うし、さらに前に進んで行くためのきっかけというか…これからザ☆ボンがどう成長していくか?って感じですね。そういう意味でも、土台となるアルバムができたと思います。

『アカネ』

  • 『アカネ』
    【通常盤】
    POCE-3720

  • 『アカネ』
    【初回盤(DVD 付)】
    POCE-9720

ザ☆ボン

ザ☆ボン:2001年に大阪で結成されたギターレスガールズポップバンド。2006年9月にメジャーデビュー。“みんなで遊ぶ場所”とし、みんなで“笑って泣いて”楽しむライヴには定評がある。 http://www.za-bon.com/

アーティスト