欅坂46の「不協和音」が2週連続1位!
Flower、MONSTA X、倉木麻衣が初登場
ランクイン!!<歌ネット週間ランキン
グ>

<僕はYesと言わない 首を縦に振らない>と冒頭から強い言葉でたたみかける本作。周りに流されず不協和音のごとく、<絶対 沈黙しない>と宣言する。長いものに巻かれてしまった方が楽に過ごせる場面はあるし、周りに合わせて自分の意見を封じ込める方が衝突せずスムーズにいくわけだが、「不協和音」ではそれをまったく良しとしない。<一度妥協したら死んだも同然 支配したいなら 僕を倒してから行けよ!>とまで言い放ち、攻撃的ですらある。これは、4月という新たなスタートの季節において、周りと歩幅を合わせてなんとなくその場を乗り切ろうとする人の心をハッとさせる。<君はYesと言うのか><プライドさえも捨てるか><反論することに何を怯えるんだ?>と真っ直ぐに問いかけられ、自分自身を思わず振り返ってしまう。「不協和音」は初週63万枚を超えるほどの売り上げを誇る、音楽セールスのメインストリームをいく曲だ。けれども彼女たちがまとう雰囲気は、48グループや乃木坂46が担うアイドルらしさとはまた違う異質さが漂う。メインストリームに佇みながら、キラキラ感とは一線を引いた立ち位置で「不協和音」を出し続ける欅坂46。目が離せなくなるのも納得である。

2位はback number、3、4位はWANIMAと前週と同順位が続く中、5位に初登場ランクインしたのがFlowerの「MOON JELLYFISH」。FlowerのHPでは本作の歌詞を写真や文字等でSNSに投稿するキャンペーンを開催しており、拡散されて広まっているよう。<あなたとキスをするたびちょっと悲しい…でも嬉しい>や、<私のことを一番 シアワセにするのはあなた だけど私を誰より やるせなくさせるのもあなた>など、ままならない恋を綴った歌詞が印象的だ。

今週の歌ネットランキングにはトップ10内初登場があと2曲ランクインしている。まずは7位の韓国アイドルグループ・MONSTA Xの「HERO (Japanese ver.)」。2015年に韓国でデビューを果たし、本作で2017年5月に日本デビューとなる。まだデビュー前にもかかわらず注目を集めている彼らの動向は、今後見逃せなさそうだ。

そして8位が倉木麻衣「渡月橋 〜君思ふ〜」。公開中のアニメ映画『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』の主題歌として書き下ろした楽曲で、<から紅に染まる渡月橋>といったアニメタイトルを採用した含みのある歌詞が話題になっている。

文/木村桂子