マルシア&スカパラ、リオ開催のイベ
ントに出演
マルシア&東京スカパラダイスオーケストラ
7月29日(金)、日本からブラジルにやって来たマルシアと東京スカパラダイスオーケストラが、『リオ・デ・ジャネイロ オリンピック・パラリンピック』の開幕を直前に控えたリオで、国際交流基金主催の音楽イベント『日本ブラジル共同制作ポップスコンサート 「上を向いて歩こう ~Olha pro céu~(オーリャ プロ セウ)」』に出演した。
サンパウロに近いモジダスクルーゼス市出身のマルシアは、1986年に17歳で日本から訪れた作曲家の猪俣公章氏に見出されて、歌手になるために来日している。今年はそこから数えて30年という節目の年にあたり、また2年後にはデビュー30周年も控えている。昨年は「日ブラジル外交関係樹立120周年」の親善大使を務め、歌手としてはもとより、日本とブラジルの国交の架け橋としても活動してきた。
今回のコンサートでは1961年に坂本九が歌って日本で大ヒットした後、1963年に「SUKIYAKI」のタイトルで全米1位を獲得し、ブラジルも含める全世界に拡がっただけでなく、現在に至るまで長く歌い継がれている『上を向いて歩こう』がテーマ曲となった。
日本からやって来たのはマルシア、東京スカパラダイスオーケストラの2組、ブラジルで迎えたのはヴァネッサ・ダ・マタ、エミシーダの2組。前半はヴァネッサのライブでゲストにエミシーダが参加し、後半は東京スカパラダイスオーケストラで同じくエミシーダがゲスト出演して、「上を向いて歩こう~Olha pro céu~(オーリャ・プロ・セウ)」を披露。
イベントの終盤に差しかかり、真っ赤なドレスを着たマルシアが美空ひばりの名曲「りんご追分」を歌いながら登場すると、そのままスカパラの演奏とアレンジによる「ふりむけばヨコハマ」を初披露、さらには坂本九の「君が好き」を歌って会場をわかせた。そして曲間のMCでは「みなさん、今日は音楽で一つになりましょう!」と、ポルトガル語で多数のVIPを含む観客に挨拶した。最後にはマルシアがこのコンサートの為に公式ポルトガル語バージョンとして翻訳した「上を向いて歩こう(Olhando pra cima)」を出演者全員で歌って締めくくり、約1000名の観客を大いに魅了した。
イベント出演後、マルシアは「東京スカパラダイスオーケストラはじめ素晴らしいアーティスト達との共演は本当に最高でした。歌が国境を超えた素晴らしいコンサートになったと思う。これからも祖国ブラジルと日本の文化を繋げる役割を微力ながら果たしていきたい。」と感想を述べた。また、リオに入る前の27日には実家のモジ・ダス・クーゼス市で聖火ランナーに遭遇したことも明かし、オリンピック・パラリンピックへ向け、「一人一人の選手皆さんを応援しています。スポーツで世界に夢を与えて下さい!」と日本選手団とブラジル選手団にエールを送った。
アーティスト
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