ななめ45゜岡安章介『探検隊の栄光』
で監督を唸らせたその実力とは？

OKMusic編集部

2015年10月16日 17:15

2015年10月16日（金）全国ロードショーの映画『探検隊の栄光』より、山本透監督と岡安章介（ななめ45°）のコメントが到着した。

『探検隊の栄光』は、秘境の地を舞台に伝説の未確認生物（UMA）の撮影に臨む“杉崎探検隊”の姿をユーモアに描いた新境地開拓ムービー。藤原竜也率いる個性豊かな探検隊メンバーには、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦、田中要次、川村陽介、岡安章介（ななめ45°）、佐野ひなこら豪華キャストが集結し、主題歌には日本を代表するロックバンド“ウルフルズ”が起用されている。

ベテラン俳優も名を連ねる中で、一人異彩を放っているのが岡安章介（ななめ45゜）。1979年生まれの埼玉県出身、2000年に結成したお笑いトリオ・ななめ45゜の大ボケ担当をしている正真正銘のお笑い芸人である彼は、200人以上のオーディションを勝ち抜いて今回の“マゼラン”役を獲得した。

岡安が演じるマゼランは、ベラン共和国の現地ガイドとして雇われたにも関わらず、川崎在住でどこか怪しげな男。お金になることだったら何でも引き受けてしまい、いつもお金の入ったポシェットを肌身離さず持っているという、胡散臭さしか残らない役柄だ。

岡安章介（ななめ45゜）が演じるマゼラン

「圧倒的でした。第一声を聞いた瞬間、いるいるこの人！って思いましたね。あの現地ガイドとか言ってるけど、どこか“胡散臭い”独特な雰囲気。芝居がうまい人もいっぱいいましたが、現地ガイドと言いながら川崎に住んでいるという中途半端さ、リアル外国人じゃない胡散臭さが圧倒的でした。群を抜いてよかったです。」（監督談）

クランクイン前の本読みでは、彼がしゃべった瞬間、藤原竜也含め共演者・スタッフから感嘆と笑いの声が沸いた。今回、撮影のために実在しないベラン共和国の言語“ベラン語”が作られていたが、“大型新人俳優”の岡安は、ほとんどのベラン語をテキトーにしゃべっていたという。それでも彼の独特の雰囲気と勢いがそうさせたのか、監督の直しが入ることはほぼなかった。さらに、“同時通訳”という日本語とベラン語を使い分ける岡安の神的な間の使い方とテクニックに、監督は脱帽したとのこと。

マゼラン役の岡安章介と、主演の藤原竜也

「彼は笑いのプロなので、とても頼りにしていたところもあります。彼に決めた理由も、彼の独特な間とスピード感、そして説得力。マゼランという役は、日本語とベラン語の両方を相手にしながら芝居をしなくてはならないという非常に難しい役。それにも関わらず、あのスピード感で芝居するのはそう簡単じゃないと思います。それを難なくやってのけたので本当にすごいですね、彼は。」（監督談）

また岡安は、どんな過酷な状況下でもそれに耐えプラスに変える屈強な精神力を兼ね揃えており、キャスト陣が口をそろえて「過酷だった」という今回の現場についても、「映画はこれがほぼ初めてなので、これが普通なのかと思って全然辛くないです。全部が楽しいです！」とコメントし、「（「川口浩探検隊」シリーズが）70シリーズとか出ているんで、（本作も）それくらい続編が出たら面白いですね。ジャングルとかアマゾンでも撮影したいです！」と次回作への並ならぬ意欲までも語った。

監督をはじめ、キャスト・スタッフのモノづくりへの愛がたくさん詰まった映画『探検隊の栄光』の詳細については、公式サイト（http://www.tanken-movie.com/）をチェックしよう。