ヴォーカル向達郎(写真中央)はレコーディング中の生活によって体重が増えたそうで、ヌンチャク時代を少し彷彿させる体型になっていた(写真は「音波交流センター東京公演 vol.2」の模様) photo by Wataru Umeda

ヴォーカル向達郎(写真中央)はレコーディング中の生活によって体重が増えたそうで、ヌンチャク時代を少し彷彿させる体型になっていた(写真は「音波交流センター東京公演 vol.2」の模様) photo by Wataru Umeda

柏CITYハードコアの雄・kamomekamom
eの2年半振り3rdアルバムがリリー
ス決定

千葉県は柏市(KCHC)を拠点に活動するエモ/プログレッシブ/ハードコアバンド、kamomekamome(カモメカモメ)が、2年半振りの3rdアルバム『Happy Rebirthday To You』を6月2日にリリースすることが決定した。

kamomekamomeは、元ヌンチャクのヴォーカル向達郎を中心に、OCEANLANE & BUDDHISTSONのドラマー嶌田 "Marcy" 政司が在籍していることでも知られており、その名前を知る者で彼らの実力を疑う人間はいないほどのジャパニーズエモ/ハードコア界のスーパーバンド。前作『ルガーシーガル』より約2年半振りにリリースされる『Happy Rebirthday To You』は、元SWITCH STYLEのベース&ヴォーカル中瀬賢三の復帰後初のアルバムとなっている。
3月20日(土)に下北沢シェルターで開催されたワンマンライブ「音波交流センター東京公演 vol.2」では、レコーディング明けの鬱憤を晴らすかのごとくハイボルテージのステージングを満員のファンを前に披露したkamomekamome。1曲目の「メデューサ」からアンコールラストで披露された新曲「ハッピーリバースデイトゥーユー」まで、途切れることのないモッシュ&ダイブ、時にシアトリカルなヴォーカル向の緩急のついたステージングなど、舞台と観客が渾然一体となった2時間弱のライブは熱狂の渦の中、あっという間に幕を閉じた。

彼らの魅力は、ヌンチャク時代から異彩を放っていた向達郎の言語感覚が存分に発揮された歌詞、そして激しくも緻密であり、確かな技術に裏付けされた演奏など、勢いだけのパンクバンドや一本調子なハードコアバンドとは明らかに一線を画す絶対的な個性であり、2000年代以降不毛の一途を辿る日本のラウドシーンにおいて、正しく自らのサウンドを確立した稀有なバンドだと言えるだろう。来る3rdアルバムは、先のライブでも多数披露された新曲のほとんどがアッパー・チューンであり、向と賢三の絶叫ヴォーカルの掛け合いが炸裂していることからも、バンド史上最もアグレッシブな作品となっていることは想像に難くない。

なお、アルバムリリース後にはツアーも決定しており、ファイナルは9月25日の渋谷クアトロが予定されている。昨今の音楽に物足りなさを覚えている人は、彼らの音楽を是非体感してみて欲しい。


2010.6.2 発売
kamomekamome
3rd album “Happy Rebirthday To You”
revontulet records
CD:DQC-475 / \2,500 (税込)
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kamomekamome (2010/3/20@SHELTER set list)
01) メデューサ
02) この時期のヴァンパイア
03) ハンズフリーからのお知らせ(新曲)
04) クワイエットが呼んでいる
05) エクスキューズミー(新曲)
06) スキンシップ編
07) 事切れ手鞠唄
08) ハミングエンバーミング
09) 震度OM
10) エスケープ終了(新曲)
11) スーツデリケイト
12) 病棟駆ける息
13) コピーアンドペースト
14) くくりケ丘
15) 局地的に物語れ(新曲)
16) 化け直し
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En.1) とある魔法
En.2) プロメサイア
En.3) ハッピーリバースデイトゥ−ユー(新曲)

アーティスト

OKMusic編集部

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