「今日は・・・したいな❤」って思っ
たのに何もなかった時に聞きたい曲

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聞きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマでふっと聞きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエによるもの。
http://ms-kouza.jp
今回のテーマは、「“今日はエッチするかな♡”と思ったのに何もなかった時に、聞きたい曲」です。
バカですね。でも、経験ありません?こういうのって。
せっかく、ムダ毛も処理したのに、下着を新調したのに・・・という淑女のみなさま。そして、ホテルの下調べまでしたのに、一戦交えられなかった紳士のみなさま。ぜひ聞いてみてください。

「Paint It, Black」/The Rolling St
ones

そもそも、「エッチするかな?」なんて予想を立てた時には、「勝負下着」を身につけているもの。女の人の場合、色はクロって人も多いのではないでしょうか?黒って、体が引き締まって見えるし、良いんですよね。うん。私は好きですよ。
さて、せっかく着たクロい下着の魔力を発揮できないと、なんとなく気持ちまでダークな感じになるものです。目的が達成できないことに対して、やりきれない感じが、体の中をドロドロと巡るのです。そんな気持ちも何もかも「黒く塗りつぶしちまえ!」ってことで、“Paint It, Black”。 1966年にThe Rolling Stones が発表した、あまりにも有名な曲です。自暴自棄で、ダークな気分に浸れるには、もってこいです。
(石井 由紀子)

「パンティ泥棒の唄」/モーモールルギ
ャバン 

男性陣に好きな下着の色を聞くと「白」という、意外と保守的な回答を得ることが多いんですよ。「そうか・・・クロだからできなかったんだ」と言うことを改めて気付かせてくれるのが、”パンティ泥棒の唄”です。
京都発のサイケロックバンド、モーモールルギャバンが贈る、男子の妄想ソングを聞いて、目的達成できなかった女子たちよ、男子の願いを学びましょう。
曲のあまりのバカらしさに吹き出しつつも、次回は「白を着て行こう」と気持ちを切り替えられるのです。始めて聞く方は、ヘッドホンからの音漏れ注意です。また、電車で聞いて一人で吹き出さないようにしてください。
(石井 由紀子)

「Mr.Lonely」/Bobby Vinton

前日、あれだけシミュレーションしたのに、結局なにも出来なかった、悔しさ、情けなさ・・・そんな気持ちを優しく包み込むのが、Bobby Vinton ”Mr.Lonely”。ひとり反省会では、自分を攻めすぎず冷静になりましょう。

この曲、TOKYO-FMの人気長寿番組「JET STREAM」のテーマにもなっているので、一度は耳にしたことがあるはず。聞くと心なしか、深夜0時の機内で静寂に包まれている気分にもなります。こういうシチュエーションに置かれた時、男性の方が凹みます。ボビー・ビントンの優しく少し悲しげに震える声に、今夜の寂しさを重ね合わせて、とことん凹んでください。(選曲・文:阪口 マサコ 編:石井 由紀子)

「Oh, Pretty Woman」/Gary Moore

さてさて。できなかったことに対して反省だけではなく、発散したいと思う人に、オススメなのが、骨太のロック・ブルース。ゲイリー・ムーアのエネルギッシュに歪んだギターと、アルバート・キングの枯れているようで枯れていないエッジの効いたギターの絡み合い。
もう、後悔も傷心もすべて忘れて、自分の世界に浸ってください。今日は、諦めたけれど次回には頂きたいPretty Womanでも良いし、その他もろもろのPretty Womanのことを思いながらでも・・・まぁ、とにかく頑張ください。
(井上 秀二)

「G線上のアリア」

クラシックって、気持ちを落ち着けるのに非常に有効って言われているんですよね。G線上のアリアは、CMなどでも多様されることが多い楽曲ですが、美しいヴァイオリンの音色に心が穏やかになるのと同時に、どことなく何かが終わる前のような寂しさを感じてしまいます。
ちなみに「G線」とは、ヴァイオリンの4弦のうち「G線」と言われる一番低い音を奏でる線で演奏するということ。ドレミファソラシドの「ソ」に当たるものなのです。今日は、いわゆるね「G」なところに到達出来なかったアナタ。G線上のアリアで心を穏やかにして、お眠りください。
(鈴木 健士)

「笑点のテーマ」

♪チャンチャカ チャカ チャカ チャンチャン!と最初のフレーズだけで、もう気持ちは日曜の夕方5:30にトリップ。もはや何のことで悩んでいたのかも分からないくらい平和な気持ちにさせてくれます。
さて、笑点のテーマは日本で最も長く使用されている番組テーマ曲なのです。そして、作曲したのは、「上を向いて歩こう」などで有名な中村八大さん。お年寄りからお子様までだれもが知っているメロディは、日本のポップスの歴史を語る上でも、とても重要なものだったのです。いやー、ひとつ知識が増えたし、まぁ良しとしましょう。
(選曲:和久井 直生子  文:石井 由紀子)

「Get It while you can」/ Janis Jop
lin

「今日は何かあるかな♡」と思ったのに、結局なにも無い時には、思わず「チキン野郎!」なんて毒づきたくなる気持ちもあるのですが、そんな言葉で罵るのではなく、この曲に気持ちを託しましょう。「愛は生きているうちに」シンプルだけれども、含蓄のある言葉です。この曲が収録されているのは、ジャニスの遺作となったアルバム「Pearl」(1971年)に収録されています。なんだか、明日には何があるか分からないし、生きているうちに愛し合いたいものだと痛感。というより、「後悔するなよ、バカ」と心でつぶやきたくなります。(選曲:阪口 マサコ 文:石井 由紀子)
editor:石井 由紀子
出典:ミュージックソムリエ協会staff blog

著者:ミュージックソムリエ協会

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