シンドバッド登場、かけがえのない友
情を問いかける、魔導冒険ファンタジ
ー第二弾『ミュージカル「マギ」－バ
ルバッド狂騒曲－』開幕

『ミュージカル「マギ」－バルバッド狂騒曲－』が2023年6月9日（金）、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて開幕した。大高忍による人気漫画を原作とした魔導冒険ファンタジーの舞台化作品第二弾。初日直前に行われたゲネプロの様子と、キャストコメントを紹介する。

左からアラジン（宮島優心／ORβIT）、アリババ・サルージャ（猪野広樹）

2022年に上演された『ミュージカル「マギ」ー迷宮組曲ー』の続編。旅人のアラジン（宮島優心／ORβIT）は、世界各地に点在する「迷宮（ダンジョン）」のひとつ、第七迷宮・アモンを共に攻略したアリババ・サルージャ（猪野広樹）を探していた。バルバッド王国で念願の再会を果たすが、アリババはアラジンに会うことを拒絶しており……。不穏なムードもつかの間、前作で培った友情により、あっというまにクスッと笑える温かな空気へ。

カシム（廣瀬大介）

王宮の悪政に対抗するべく、古くからの友人であるカシム（廣瀬大介）と共に国賊「霧の団」を率いるアリババ。さらに、自身がバルバッド王国の第三皇子であることを明かす。なんとか混乱を収めようともがき苦しんでいるアリババに、アラジンは友達として支えることを誓う。

シンドバッド（廣瀬友祐）

モルジアナ（岡田奈々）

そんななか、貿易関係にあるシンドリア王国の王・シンドバッド（廣瀬友祐）が、臣下のジャーファル（山﨑晶吾）、マスルール（吉原雅斗）とともに現れる。彼は一国の王でありながら、七つの海を超え七つのダンジョンを攻略した迷宮攻略者「七海の覇王」と呼ばれる伝説的な人物だった。披露されるソロナンバーは、会場の空気を一気に掌握。力強い歌声から醸し出される重厚さに加え、おちゃめな一面も垣間見える軽やかさも持ち合わせ、誰もが憧れる存在である説得力が込められていた。以前、インタビューで廣瀬友祐が意気込みを語っていた、アラジンやモルジアナ（岡田奈々）との初対面シーンにもぜひ期待してほしい。

左からマスルール（吉原雅斗）、シンドバッド（廣瀬友祐）、ジャーファル（山﨑晶吾）

アリババ、カシム

バルバッド王国の実情を知ったシンドバッドは、アリババたちに協力を申し出る。混乱を極めるバルバッド王国。アリババは出自ゆえに革命の先導を民衆から望まれているが、自分では担えるほどの実力も自信もないと悩み苦しんでいた。その要因のひとつが、一筋縄ではいかないカシムとの友情。同じスラムで育ちながら、互いの境遇や思想の違いに気づき始める二人。友達であるからこその対峙がもどかしく、切ない。

アラジン（宮島優心／ORβIT）

アリババを見守っていたアラジンにも試練が。同じ「マギ」であるジュダル（手島章斗）との戦い、ウーゴくん（声：森川智之）とのかけがえのない友情……優しく柔らかな歌声に加え、場を浄化するようなピュアな存在感がまぶしかった。

アラジン（宮島優心／ORβIT）、ジュダル（手島章斗）

やがて、煌帝国の王女・練紅玉（田中真由）らも介入し、事態はさらに混沌とした状況へ。幻想的な世界観は、可動式のセットや映像でダイナミックに展開されており、見所が絶えない。今回の冒険の行く末は、ぜひ劇場で体感を。ミュージカル『マギ』は6月15日（木）まで品川プリンスホテル ステラボールにて、6月24日（土）～6月25日（日）に大阪の森ノ宮ピロティホールにて上演。6月10日（土）、6月25日（日）公演ではイープラスが運営するライブ配信サービスStreaming+で配信も予定されているので、併せてチェックしてほしい。

取材・文・撮影＝潮田茗

アラジン、アリババ、モルジアナ

■キャストコメント

宮島優心（ORβIT）（アラジン役）

アラジン

アラジン役の宮島優心です。 初日を迎えられることがとても嬉しく、共演者の皆様、スタッフの皆様 そして、何より観劇して下さる皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいです。 とても緊張していますが、再びこうしてアラジンを演じられる喜びでいっぱいです。 その場その場でキャストたちが繰り広げる生のお芝居を、僕自身も楽しみながら演じたいと思います！　皆様の心を動かすステージにしたいと思います！　頑張ります！

猪野広樹（アリババ・サルージャ役）

アリババ・サル―ジャ

「人には生まれ持った役目があるんじゃないか」
その役目から逃がれようとするアリババの未熟さ、でも逃げていては国や友が救えないという葛藤。それを丁寧に表現できればと思います。
そして何より大切な友人であるカシムとの関係性をより深く深く丁寧に。
前作は出会いの物語。今作は別れの物語。
最後までとにかく苦しみ、もがき、作り上げました。
皆様にこの物語を見届けて頂きたいです。劇場にてお待ちしております。

廣瀬大介（カシム役）

カシム

このメンバーで作品を作れることがとても嬉しいし、とても楽しみです。
どんな温度感でみんなが作品に挑んでいくのか、本番をどう作っていくのか、
刺激をもらいながらも刺激を与えられるように精進していきたいと思います。
応援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

手島章斗（ジュダル役）

ジュダル

前作が初舞台で、稽古期間はもがき苦しみましたが、
本番期間は、表現者として作品を届けることが、こんなに楽しいんだ！
こういうふうに観客の皆さんと作り上げていくんだ！　と舞台の楽しさを経験させていただき、
今年もそんな景色が待っていると思うと、とてもワクワクしています。
僕にとって初舞台としても思い入れの強い『マギ』だからこそ、今年も出演させていただけること、改めて感謝です。
愛を持って、大好きなジュダルとして、『マギ』の世界を一生懸命生きます！！

山﨑晶吾（ジャーファル役）

ジャーファル

ミュージカル『マギ』の第2弾に出演でき、嬉しく思います。
この作品を見てくださった方々に色々な感情を持って帰って頂けるように全力で挑みたいと思います。
是非、ミュージカル『マギ』の世界を楽しんでください。
最後まで応援よろしくお願いします。

吉原雅斗（マスルール役）

マスルール

共演させてもらう皆さんやスタッフさんの熱量に絆されながら毎日充実した稽古を重ねてきました！
僕も新キャストとしてミュージカル『マギ』第2弾に参加させてもらえることが嬉しいと共に責任感も感じています。
芝居あり、歌あり、ダンスあり、殺陣あり、
生のステージの面白さが全部詰まったミュージカル『マギ』最後まで応援よろしくお願いします！
吉原も殺陣、頑張ります笑

田中真由（練紅玉役）

マスルール

前作の『ミュージカル「マギ」-迷宮組曲-』今作の出演が決まる前から存じ上げておりました。
今回『バルバッド狂騒曲』にキャストとして、そして練紅玉として携われること、
本当に嬉しく思っております。
『マギ』ファンの皆様に愛される紅玉ちゃんを演じるにあたり、
私自身、初の2.5次元ミュージカルなので不安もありますが、
ご観劇くださった皆様がどういう反応をしてくださるのか楽しみです！
劇場でお待ちしております。

町田慎之介（アブマド・サルージャ役）

アブマド・サルージャ

初の2.5次元ミュージカルということで、凄く楽しみでしたが、
役作りという部分では原作の漫画に完全に寄せた方がいいのだろうかどうだろうと
不安ではありましたが演出の吉谷さんから、舞台版『マギ』を作っていきたいとおっしゃっていただき、
どう今回の物語の刺激的なスパイスになれるのか試行錯誤してきました。
自分が演じるアブマドがお客様にどう感じて反応していただけるのか今から楽しみです。
そして映像を駆使した迫力満点の殺陣は、見どころなので、
そこも注目しつつミュージカル『マギ』の世界を御堪能下さい。

村井成仁（サブマド・サルージャ役）

サブマド・サルージャ

ほんっとに素敵で個性の光る、
魅力溢れまくる愛おしい仲間と一緒に開幕を迎えられること心から幸せです！
原作や第1弾からのファンの皆様はもちろん
「初めて」な方々にも間違いなく楽しんでいただける作品です。
2.5次元「初めて」な僕が言うのだから絶対です！
『マギ』の世界に流れる純粋で胸に刺さるドラマを、
より深く皆様と共有できるよう、日々新鮮に丁寧に、そして熱く熱くお届けします！
是非劇場でお楽しみください！

岡田奈々（モルジアナ役）

モルジアナ

私にとって初めての2.5次元ミュージカル作品『マギ』の第2弾が決定したこと、 前作に引き続きモルジアナを演じさせてもらえること、とても嬉しく思います。 第2弾はシリアスなシーンが多く、稽古はとても大変でした。国民の人々の苦しみ、キャラクターそれぞれの葛藤や覚悟……そういったものを表現するのが難しかったです。 その中でも、モルジアナは「友人たちの役に立ちたい」その一心で動いているので その姿を見てくださるお客様の心に響くような歌とお芝居とダンスをでお届け出来るよう、 前作よりもレベルアップしたねと言っていただけるよう、精一杯頑張ります！

廣瀬友祐（シンドバッド役）

シンドバッド

いつもどんな作品であれ初めてお客様に届ける時は不安と期待で緊張するものですが、
ミュージカル『マギ』第2弾。原作の魅力を、命がけで舞台に立つ俳優一人一人が沢山のクリエイティブスタッフの方々の手を借りて届けます。
僕も葉っぱ一枚に全てを賭けて届けます。
会場に足を運んで下さる皆様と
共有できる時間に感謝と愛を込めて、最後まで努めたいと思います。宜しくお願い致します。