MORISAKI WIN(森崎ウィン)、観る者
を魅了した初の全国ツアー東京公演が
開催 オフィシャルライブレポート公

2023年6月1日(木)Zepp Haneda(TOKYO)にて行われた、MORISAKI WIN(森崎ウィン)による『MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR』のオフィシャルレポートが公開された。

MORISAKI WINの初の全国ツアー『MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR』の東京公演が6月1日、東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。
2020年のメジャーデビュー当時から“ファンに直接音楽を届けたい”という強い思いを抱いてMORISAKI WIN。コロナ渦においてはオンラインライブや単発の有観客ライブを精力的に行ってきたが、この春、ついに念願の全国ツアーが実現した。
この春、2年ぶりのニューアルバム『BAGGAGE』をリリースするなど、アーティストとしても着実にキャリアを重ねているWIN。ツアーファイナルでも高い音楽性と華やかなエンターテインメント性を共存させたステージを繰り広げた。
ライブ前のBGMは「ライク・ア・ヴァージン」(マドンナ)「セレブレーション」(クール&ザ・ギャング)などの80's洋楽ヒット曲。会場を埋めた幅広い年齢の“Crew”(観客)が楽しそうな表情で、MORISAKI WINの登場を待っていた。
19時を少し過ぎた頃、ついにライブがスタート。オープニングはアルバム「BAGGAGE」のリード曲「Perfect Weekend」。さらに「Live in the Moment」「UNBROKEN WORLD」と極上のダンスチューンを続け、観客も気持ちよさそうに体を揺らす。きれいなピンクのジャケットを身に付けたWINのパフォーマンスも冒頭から最高潮。心地よいグルーヴを感じさせるボーカル、キレのあるダンスでオーディエンスを一気に惹きつけた。
「All Right! こんばんは、MORISAKI WINです! 『MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR』6日目、来てくれて本当にありがとうございます。前のCrewも後ろのCrewも2階のCrewも全員、僕についてきてください。OK? Are you ready to flight!」という挨拶を挟んで放たれたのは、「Fly with me」。クラシカルなファンク~ディスコを現代的なポップチューンに昇華した楽曲だ。揃いの振り付けで一体感を生み出すステージングも最高! 続く「Me, Myself and I」ではシティポップ的なサウンドに乗せ、〈ヒトを愛する為には/まず自分を愛そうよ〉というメッセージを届けた。WINのパフォーマンスを際立たせるバンドメンバー(宮野弦士/Gt.&Key.、武宮優馬/Ba.、油布 郁/Dr.、小林ファンキ風格/Gt.)の演奏も素晴らしい。
2度目のMCでWINは、積極的に観客とコミュニケーンを取った。「みんなの顔をじっくり見させて……帰りにみんなの似顔絵を描いてプレゼントしよう(笑)」という言葉に客席から大きな拍手と歓声が巻き起こる。この日の会場・Zepp Haneda(東京)は羽田空港のすぐそば。「大好きなCrewがいて、大好きな飛行機が近くを通って。こんな場所でライブができて本当に幸せです」と笑顔で語った。
ここからはMORISAKI WINの奥深い音楽性を体感できるシーンが続いた。
アルバム「BAGGAGE」の制作やミュージカル「SPY✕FAMILY」への出演が重なり、限界を感じていた時期に歌詞を書き、「自分がほしい言葉を詰め込みました。自分自身もパワーをもらえる曲になりました」と紹介された「No Limited」。アコギと歌からはじまり、切なくも美しいメロディを響かせた「anymore」。そして、大切な人との心の距離をシリアスに表現した「Midnight」。ひとつひとつのフレーズに豊かな感情を込めたボーカルも心に残った。
「WIN、最高!」という声に対し、「そんなに俺の名前呼びたい?」と笑顔で応えるMORISAKI。こういう距離の近さもまた、彼のライブの魅力だろう。
バンドメンバーを紹介した後は、「どうしてもCrewと星空を眺めたくて、この曲を歌いたいと思いました」と「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」へ。アコギ、ピアノ、歌のアコースティックな編成、曲のミラーボールの光がまるで星空のように輝いた演出を含め、ロマンティックな空間を作りだした。
さらにアカペラでジャクソン5の名曲「I'll Be There」をカバー。豊かな感動が広がるなか、WINはこの曲をセレクトした理由を説明した。目標はアジアツアーを行うこと。逃げたくなるような状況、落ち込むこともあると思うけど、自分はエンターテイナーとして寄り添いたいと思っていること――。
「いろんな方にパワーを与えてあげられるような人になりたいと思っています。「(「I’ ll Be There」には)“音楽を持って、そこにいくよ”というメッセージが乗っていて。今回のツアーの“そこに駆け付けるよ”というテーマにも合っているので、この曲を選ばせてもらいました」という言葉には、アーティストとして根本的なスタンスが込められていたと思う。
「このブロックは撮影OKです!」と宣言し、「WonderLand」「DAY1」(AUO feat. MORISAKI WIN)(TVアニメ「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」オープニング主題歌)を披露。「もっと盛り上がっていけますか!」というシャウトから、ライブはクライマックスへ。軽快なギターリフに導かれた「Move out」では、WINとバンドメンバーの宮野、武宮、小林がステージ前方で並んでステップを踏む場面も。ポップなサウンドとともに、会場のテンションはさらに上がっていった。ミラーボールの眩い光とともに放たれた「パレード - PARADE」では観客のシンガロングが発生。“声出しOK”になり、WINと観客がダイレクトにつながれたことも今回のツアーの収穫だ。
ここでWINは改めてクルーに向かって語り掛けた。
「次の曲は、なかなか会えない家族に向けて作った曲。離れて暮らしていても、家族の愛があるから僕はがんばれている。培った愛は、簡単になくなったりしないと信じてます。ライブが終わったらCrewと僕は少しばかり離れ離れになるけど、今日、この場で僕らが感じた想い、この瞬間につないだ愛は消えないから。すぐ会えるときまでがんばれるように、僕らの絆を強く、しっかりとつないでおきたいと思います」。
本編ラストは「Love won't die」。“僕等の愛は永遠に消えない”というメッセージはこの場にいたすべての人の心に刻まれたはずだ。
手拍子とコールに応え、すぐにステージに戻ってきたWINはまず「俺こそオンリーワン」「Don't Boo!ドンブラザーズ」をメドレーで披露。そして「もっともっと自由になりたい?!」と「BeFree」へとつなぎ、さらなる高揚感を生み出してみせた。
客席の照明が付いてもアンコールを求める声は止まらず、WINは再びステージに登場。宮野のピアノとともに披露されたのは、「My Place ,Your Place」。〈だから何も心配しないで 安心してさ ボクの隣にいて〉というフレーズを手渡し、ライブはエンディングを迎えた。
この日のライブで『MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR』の継続を発表したMORISAKI WIN。グローバルポップとリンクした優れた音楽性、観る者を魅了するパフォーマンスをぜひ現地で体感してほしいと思う。
取材・文:森朋之

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