【NICOLE インタビュー】
今回は少し大人っぽくシックで
お洒落な感じが欲しかった
10年前から
シティーポップが歌いたかった
曲選びはいつもどのようにしているのでしょうか?
ファーストインプレッションを大事にしています。何度も聴いて選ぶのではなく、ピンとくる曲を選ぶことが多いですね。作家さんが作ってくれた曲に悪い曲って存在しないと思うんです。だから、好みの問題なんですよね。どんな歌を歌ってもいいと思うんですが、何よりも印象に残ることが大事だと思っています。
今回の「Selfish」も第一印象で選んだんですか?
韓国でのカムバック曲として昨年の夏にリリースした「YOU.F.O」という曲があるのですが、実はこの曲とどっちをリリースしようか悩んでいた時期があったんです。結果として「YOU.F.O」が選ばれたんですが、その時からこの曲はいつかリリースしたいと思っていて。その甲斐あってか、ちょうどシティーポップが流行っている今のタイミングでリリースができて、ちょうど良かったと思っています。
もともとシティーポップは好きだったんですか?
そうなんです! 10年前からすごく好きでよく聴いていたんです。その当時から“シティーポップを歌いたい!”と言っていたんですが、当時はスタッフさんから“誰も聴いてくれないよ”と言われてしまって(苦笑)。でも、清涼感もあって、明るいから、絶対に私に似合うと思っていたんですよね。それからずっとシティーポップが歌いたいと言い続けて、10年が経った今、ついに歌うことができてすごく嬉しかったです。
ジャケットなどのアートワークもとても素敵ですが、どのようなイメージで制作されたのでしょうか?
今回のメインのアーティスト写真は広告のようなきれいさをイメージして撮影しました。
その他にもさまざまなスタイリングでのジャケットが発売されますよね。
はい。私は映画『オーシャンズ8』のケイト・ブランシェットが大好きなんですね。なので、限定盤Aのジャケットはそれに似せたスタイリングがしたいとお願いして、参考にさせてもらいました。本当は前髪を切ってさらに寄せたかったほどなんです(笑)。限定盤Bのジャケットは私が好きなようにスタイリングをしました。だから、これが一番のお気に入りです!
ツインテールが可愛いですね!
一度もやったことがないコンセプトでしたし、日本での久しぶりのソロの新曲なので、いろんな姿を見せたいと思ってチャレンジしました。
やはりケイト・ブランシェットのように強い女性に憧れますか?
そういうスタイルがすごく好きなんです。映画『オーシャンズ8』でもオールブラックのスタイルやパステルブルーのスーツがすごく似合っていて、カッコ良かったんですよ。ダークグリーンのジャケットも彼女の瞳の色とすごく似合っていて、本当にカッコ良いと思ったんですよね。
今、NICOLEさんが理想とする女性像はどんな姿ですか?
インディペンデントな雰囲気で、余裕を持っている女性にカッコ良さを感じています。やっぱりステージの上でも余裕があると、ファンのみなさんの表情も見えるし、楽しむことができるんですよね。私はまだ散漫なスタイルなので(笑)、もっと余裕を持ちたいですね。
今後はどんなコンセプトの曲に挑戦したいですか?
やりたいコンセプトはいっぱいあるんですよ! そう言えば、26歳の時にアメリカやヨーロッパでラテンが流行っていたんですね。私はラテンを歌ったら絶対に楽しいと思ったのに、その時も“挑戦しすぎだよ”と言われ、そのあとにEDMを興味を持ったので“EDMをやりたい!”と言った時も“誰も聴かないからダメ”と言われたことがあって(笑)。でも、そのあとにラテンもEDMもブームが来たんですよ! いつもちょっと早すぎちゃうんです(苦笑)。
あははは! 先見の明があるということですね。
そうだといいなと思っています(笑)。今はサブスクが普及して、いろんな音楽を自由に聴けるし、自由に好きな音楽を探して、発信しやすくなったので、今後もいいジャンルがあったらどんどん挑戦していきたいですね。
いつもいろんなジャンルの音楽をチェックしているんですね。
そうですね。出かけた時にいい音楽が流れていたら、すぐにアプリで探してダウンロードをしています。最近はマイク・ペリーの「The Ocean」をよく聴いています。
ちなみに今作は“自分自身を大切にする”というテーマですが、NICOLEさんが自分のためにするご褒美はありますか?
友達とご飯を食べることでリフレッシュすることが多いですね。あとは、1年に1回は、まさに自分へのご褒美として大きな買い物をしています。3年前は欲しかった指輪を思いきって買ったし。普段はあまり買い物をしないので、そこで発散しているのかもしれないですね(笑)。この前もスタイリストさんに“せっかく今、日本に来ているんだからショッピングに行くべきだよ! 洋服を買うべきよ!”と言われてしまったんです。でも、すぐに衣装に着替えちゃうから、あまり私服を着る機会がないんですよね。それもあって、あまり洋服を買わないんです。でも、そんな私のクローゼットを見たスタイリストさんが“今こそ買うタイミングだから!”と燃えていて…。なんとか重い腰を上げて、お洋服を買いに行こうかなと思っています(笑)。
取材:吉田可奈
「Selfish」MV
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