伊藤英明が13年ぶり舞台出演 アーサ
ー・ミラーの名作『橋からの眺め』ジ
ョー・ヒル=ギビンズ演出で上演が決

2023年9月2日(土)~24日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにて伊藤英明主演舞台 パルコ・プロデュース 2023『橋からの眺め』の上演が決定した。東京に加え、北九州、広島、京都の3都市にて上演される。
『セールスマンの死』(ピュリツァー賞、トニー賞受賞)、『るつぼ』などで有名な、20世紀を代表するアメリカの劇作家アーサー・ミラーの社会派ドラマである『橋からの眺め』。違法移民の従兄弟家族を受け入れたことで一家に巻き起こる悲劇を描き、ピュリツァー賞をはじめ、数々の賞を受賞した作品だ。近年、ウエストエンドでリバイバル作品として上演され、マーク・ストロング主演、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出で、ローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞の各賞を総なめにした。
演出を手掛けるのは、演劇とオペラの演出家として定評があり、コンセプチュアルな演出で評価も高く英国内外で活躍するジョー・ヒル=ギビンズ。演出作『リチャード二世』は、英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台を上映するプロジェクト、ナショナル・シアター・ライブでも上映された。かねてより本作の演出を熱望していた彼は、今回日本での初演出となる。
伊藤英明
主演を務めるのは、2010年上演の『ジャンヌ・ダルク』以来、13年ぶりの舞台出演となる伊藤英明。イタリア系アメリカ人の港湾労働者で、“男性らしさ”に固執し一家に悲劇をもたらす主人公・エディを演じる。幼くして孤児となった姪をひきとり、ひたすら幸せを願って育ててきたものの、愛情が次第に歪んでいき、悲劇を呼び込むことになってしまう……。
演出を務めるジョー・ヒル=ギビンズ、主演の伊藤英明よりコメントが到着した。
ジョー・ヒル=ギビンズ
アーサー・ミラー作品を演出するのは今回が初ですが、彼の戯曲はどれも本当に素晴らしい。なかでも「橋からの眺め」は、作家の優れた技巧と、高度なストーリー展開が合わさった傑作です。血の通った言葉、感情や情熱のたぎりを作中に感じます。
今回はふたりの素晴らしいイギリス人アーティストも来日します。演劇・オペラ舞台美術家兼衣裳デザイナーのアレックス・ラウドと、ムーブメント・ディレクターのジェニー・オギルビーです。彼らとチームを組み、1950 年代アメリカを舞台とする本作を、現代的な演出を用いて、今日の観客に語りかける作品にしたいと思っています。
伊藤英明
13 年ぶりの舞台出演となりますが、自分自身、意識していたわけではなかったです。ただ、舞台に出演した際はセリフをちゃんと言う事しか考えられず、家に帰ると反省の毎日で……そういったことを避けていたかもしれません。舞台はやってみたいけど、追及もしてみたいけど、自分には何もできないからと思って。
そんな時代がありつつ、真剣に役者として自分をどう捉えるか、何に向かっていくのかということを考えていた時、たまたまこのお話をいただきました。アーサー・ミラーの作品には初めて挑みますが、作品も演出家も、こんなに自分にとって素晴らしいチャンスはない、ここで俳優として何かを捉えたい、どこまでいけるかわからないけどいい挑戦ができたらなと思っています。
稽古がしっかり出来て、いつ本番になってもよいと言えるくらいに自分を出し切りたいです。とにかく頑張ります!!
物語
弁護士アルフィエリによって語られ、ニューヨーク・ブルックリンの労働者階級が住む波止場が舞台。イタリア系アメリカ人の港湾労働者エディは、妻のビアトリスと17 歳になる最愛の姪キャサリンとの 3 人暮らし。エディは幼くして孤児となったキャサリンをひきとり、ひたすら姪の幸せを願って育ててきた。そこへ、ビアトリスの従兄弟マルコとロドルフォが同郷のシチリアから出稼ぎ目的で密入国してくる。最初は、エディも歓迎するが、キャサリンが色男ロドルフォに徐々にひかれていくようになると、彼らに対する態度が豹変する。そして、自分の気持ちを抑えきれなくなったエディがとった最後の手段は……?

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